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房総の森林ライフ かずさの森通信
vol.6
「紅葉のかずさの森」と「房総体験ツアー」

◆かずさの森の様子(2004.11〜2004.12)

今年のかずさの森は、12月中旬になっても紅葉が見られる。日本一遅い紅葉の名所とはいえ、こんなことは初めて。夏以降、秋になってもずっと気温が高かったせいだろうが、冬らしい寒さが訪れると、川面に映る紅葉、川底にたまった落ち葉がなんとなく哀愁めいて感じられる。
かずさの森生態園では、今きれいな実をつけた植物を見ることができる。ムラサキシキブは、優雅な紫色の実をたくさんつけている。平安の才女、紫式部さんが、色が紫というだけで、植物の名になっているとは思いもよらないだろう。サルトリイバラは、比較的大きな光沢の有る赤い実をつけている。猿捕り棘の意味で、名前の通り棘があり、雌雄異株、根茎は薬に若芽は食用になる。その他には、小ぶりの赤い実をつけているノイバラ、マンリョウ、フユイチゴが見られる。
今年は大勢の方に、かずさの森を楽しんでいただいた。房総は、海をイメージする方が大半で、森のイメージはないようだが、来ていただいた皆さんには、房総の森の素晴らしさを体感していただけたようだ。超一級品として誇れる物はなく、平均点のものばかりでも、リンゴとミカンが同時に育ち、真冬でも花が咲き、山海の幸も豊かで、実に住みやすいところだと思う。

◆房総の海と山を繋ぐ体験ツアー

かずさの森は、房総の最も山深い所にある。ここが、東京湾最後の自然の干潟“盤州干潟”を有する小櫃川(おびつがわ)の源流部でもあることから、海の“盤州干潟”と、山の“かずさの森”を穏やかな人情で繋いだら、良い企画ができると思っていた。縁あって、地域興しを目指す4名で“かずさの森ワーカーズ”というグループを結成し、11月27日、28日の1泊2日で房総の海と山を繋ぐ体験モニターツアーを実施することができた。初めての企画で至らない点は多かったが、東京や神奈川からも沢山の参加があり、房総の素晴らしい自然や文化に満足して頂けたようだ。以下は、その模様。

【1日目】
出発は盤州干潟。養殖の海苔摘み体験の予定が、強風の為、船を出すことができず、NPO盤洲里海の会の案内で、盤洲(ばんず)干潟を歩いて見学。カニと戯れた。里地では、清水井戸で有名な久留里の造り酒屋を訪問し、水、酒の話しを聞き、きき酒体験。小櫃川源流部では、農家で自然薯(じねんじょ)掘り体験。掘りたての自然薯は、地元のお母さんたちに料理を手伝ってもらい、とろろごはんに。しし鍋、きのこのてんぷら、盤洲干潟の採れたて海苔で夕食の膳を囲み、食後は、フルートとギターのコンサート。ラテンのリズムで、森の動物達も踊りだしてきそう。亀山温泉で疲れを癒したあと、囲炉裏を囲み、地酒を味わいながら、夜更けを忘れて語り合う。

【2日目】
早朝からかずさの森の猪ノ川渓谷を房総随一ともいわれる紅葉の名所“黒滝”まで散策。地元のお母さんたちの手作り朝食後、ボートに乗り、亀山湖上より錦秋の奥房総を堪能。移動は久留里線で、トコトコとローカル線の旅。馬来田の上総わくわくで、竹細工を体験。木更津から房総体験の思い出を胸に帰路に。




紅葉盛りのかずさの森
紅葉盛りのかずさの森

亀山湖畔の紅葉
亀山湖畔の紅葉

ムラサキシキブの紫色の実
ムラサキシキブの紫色の実

サルトリイバラの赤い実
サルトリイバラの赤い実

   
盤洲干潟見学

久留里の造り酒屋見学
上総亀山の農家で自然薯掘りを体験

自然薯他、地元の食材で作った料理で食事
かずさの森のログハウスでコンサート

集合写真撮影後、森の中を散策
ボートで亀山湖の紅葉を水上から見物
地元企業の施設をお借りし、木工体験




岩田 和久 (イワタ カズヒサ)


1949年生まれ、森林塾かずさの森代表、森三昧屋(もりざんまいや)代表。
27年間、森林作業を通じて、森林の保全活動を実践。6年前より市民に林地を解放し、森林の情報発信・交流活動を行う。また、1区画をシカの食害防止ネットで囲い、生態園とし、植物保護につとめている。

かずさの森 http://www.chibayama.ne.jp/kazusa/




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