| 普通の人のエコロジー入門
第2章
目指せエコビレッジ!・・・(4)
オーガニックコットンとLingkaranの畑づくり
この夏、僕らのエコビレッジ「あき津亭」では、エコロジーオンラインの仲間たちにも手伝ってもらって、子どもたちとたくさんの手づくり品をつくりました。麦わらでつくるホタル籠、カラムシでつくるヒモ、竹でつくる竹鉄砲などなど、子どもたちも自分の手でおもちゃをつくることに意外なほど熱中!デジタルゲームを忘れるひと時でした。
そんな夏も終わり、僕らのオーガニックコットン畑ではいよいよ収穫の秋です。
思えば、千葉県鴨川和棉農園さんから70粒の種をもらったのが4年前。その「茨城」という40粒の和綿の種が、今年は1反の畑にまで成長し、秋空のもと、日本初のオーガニック和綿Tシャツを製作すべく、ボランティアの方々によって収穫されて行きます。9月末から11月にかけては毎週土曜日、ボランティアの方たちとオーガニックコットンの収穫をしていく予定です。残念ながら、収穫したコットンをお分けすることはできませんが、もし、オーガニックコットンの収穫などにご興味がある方がいらっしゃいましたら、エコロジーオンラインまでご連絡をください。
この連載でも何度もお伝えして来ましたが、このプロジェクトは4年前に僕らがアーティスツパワーという団体の事務局のお手伝いをしたことに端を発します。そのプロジェクトで販売したオーガニックコットンTシャツを製作してくれたのが久米繊維のみなさんでした。その会社の方たちと「日本で生産されたオーガニックコットンでTシャツをつくりたいね」と盛り上がったのがきっかけです。その後、世界中のコットンの生産現場で大量の農薬などの化学物質が使用され、生態系が荒らされ、労働者に健康被害が出ていることを知ることになりました。
そういうことから、化学物質を一切使わない農法で、日本のコットンでTシャツをつくることになりました。ただ、自然との協働作業というのは本当に時間がかかるもので、4年目でやっとTシャツの糸に加工できるくらいの繊維の量が確保できる見込みとなりました。これにしても実際に糸にしてみないと、本当に僕らになじみの深いTシャツに加工できるかどうかもわかりません。来年の春にでもTシャツとして加工できていたら、本当にうれしいな〜というのが現状です。でも、その前にはまだまだ越えるべき山が控えていそう。具体的に動き始めたら、しっかりとご報告をしていきますね。
さて、そうしたあき津亭でのとり組みに、もうひとつ、新しいプロジェクトが加わることになりました。それがエコロジーオンラインがプロジェクトとして参加している雑誌「Lingkaran」と連携した畑づくりプロジェクトです。
この雑誌は、地に足をつけてゆったりとした暮らしをしている人たちを紹介したり、大量生産ではない、手づくりの素晴らしさなどをおもに女性に方たちを中心に紹介している雑誌です。その編集部の方たちの「自分たちでも野菜づくりなどを手がけてみた〜い」というご相談を受けて、あき津亭でそのお手伝いをすることになったのです。
今後は、編集部や読者のみなさんに参加してもらって、田んぼや畑での作業を体験してもらったり、秋にはそうして生み出された自然の恵を美味しくいただく収穫祭を実施したり、農作物の生産現場に遠いところにいる人たちに、自然の大切さや、生命の成り立ち、自然との協働作業の大切さなどを、あき津亭のご主人である町田さんを先生にして学んでもらいたいと思っています。
夏の間にお休みしていた「すいずいcafe」も9月24日から再開しますので、よろしければ足をお運びくださいね。
上岡 裕 (カミオカ ユタカ)
1983年4月、国際基督教大学卒業後、(株)ソニーミュージック・エンターテインメント(SME)入社。在職中は大江千里、エレファントカシマシなどの宣伝を担当。91年4月、SME退社後、フリーライターに。1991〜1992年にかけ、アメリカ西海岸バークレー市に滞在。インターネットに出会う。1999年5月、インターネットメールマガジン「普通の人のエコロジー」創刊。2000年3月、エコロジーオンラインを創立。
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