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ハッピーなライフスタイルを探して
エコ-フレンドリーリビング
vol.1
選択の自由がほしい!〜オーストラリアの量り売り事情

オーストラリアで暮らしていた頃、自炊がほとんどだった。その自炊を助けてくれたのが、巨大スーパーマーケットやオーガニック食品を売る小さなストア、青空マーケットだった。普段の食品買い出しは、いつも自分の買いたい量を、自分で「選択」できる自由があった。ニンジン1本だけほしい時もあれば、6本ほしい時もある。マッシュルームを一人分で30gほしい時もあれば、パーティをするから500g必要な時もある。シリアルもお米も然り。10gでも2kgでもほしいだけ買える。そう、「量り売り」が基本。

この売り方、最近東京ではとんと見ない。スーパーマーケットでは、野菜もフルーツも、お米も小麦粉も、みなキレイにパッケージされている。それはとてもウツクシイ商品だけど、パッケージばかり目立って食材そのものが見えないわ、そのパッケージは家に着いた途端ゴミになるわで‥‥‥。

オーストラリアのオーガニックショップや青空マーケットの多くは、この量り売りが徹底している。お米・小麦粉、シリアルなど雑穀類をはじめ、オリーブオイルやはちみつ、ピーナッツバターや醤油など液体ものも当然。はてはシャンプーやリンスまで量り売り。容器はもちろん持ち込み。店内に置いてある空き瓶や容器を使うこともできる。
ここでは買い物の主体は「消費者」にあると思う。お仕着せのパッケージ商品ではなく、お金を払う消費者が自分の目で見て、手にとって、納得してはじめて、買い物カゴに入れることができる。ニンジンは3本で1パック、みかんは5〜6個で1袋、というのは便利かもしれない、でもおなじ500g売りなら自分で選びたい。中に傷んだものが混じっていても、どうにも出来ない。「不運だった」と諦めるしかない。

この商品の売り方は、国民の慣習や国の定める衛生基準などがあると思うので、現在の日本に適応するのかわからない。でも、一部にこういう売り方があってもいいと思う。もちろん中にはパッケージされている商品の方が、便利で良しとする人もいる。でも他ではリサイクルできる容器や袋も持ち込みたいとか必要な分だけ買いたいという人もいるかもしれない。あぁ、日常の買い物ひとつでも、「選択の自由」がほしいなぁ‥。


イノウエ*アキコ

スキューバダイビング専門誌の編集を経て、情報誌などの制作・編集に関わった後、1999年10月に渡豪。タスマニアで環境保全、オーガニックを学んだ後、パーマカルチャー【永続的かつ自給自足な生産を可能にするためのランドスケープデザイン】を修める。2001年8月から04年2月まで周期的にヴェトナムでNGOの活動を通してパーマカルチャーを実践。東京在住、雑誌を中心にペーパープリンティングの編集・ライターに携わる。




毎日届く新鮮な野菜が並べられた店内。色とりどりに並んだ野菜は購買意欲を誘うようにキレイにディスプレイされています。
シドニー近郊のオーガニック食品専門ショップにて


オーガニック食品のショップにはほとんど設置してある液体。オリーブオイル、キャノーラオイル(菜種油)、セサミオイル、タマリ(醤油)をはじめハチミツも。ついにはシャンプー&コンディショナーなどの液体ソープまでも!




シリアルや小麦粉などの粉末、穀物類は、プラスチックのバケツに入って売っている。ここから好きな量だけ量りにかけて買うことができる。写真はミューズリー(ドライフルーツの入ったシリアル←もちろんオーガニック認証有り)

 



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