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なんこーふらくのウチ探し
第2話
日々、住宅広告になやまされる

さて、前回「家探しを始めることにあいなった」で締めくくった訳だが、その後「なかなか決まらない苦悩建物探訪」がスタートする。

それにしても、この地震大国ニッポンに住んでいるというのに何故に人々は家を建てるのか。天災はいつやってくるのかわからないのになあ、何千万もローン組んでいいんだろうか。もし倒壊して二重ローンになったらどうするんだろうか、ということはあまり考えないようにしていた。
関西在住の際、あの阪神大震災だって経験しているというのに、なんと浅はかな考えなし一家。
正直な気持ちを言おう。家を買ってみたかったのだ。
こんなんで買ってはいけない、諸君!絶対にいけない!

住宅にまったくの無知であった我々がまずしたこと、それは住宅展示場に行くということだ。大手ハウスメーカーのモデルハウスがトコロ狭しとならぶあの地帯である。
そこで私たちの目にしたものといえば、つるつるぴかぴかの床、てかてかきらきらのキッチン、蛍光灯や白熱灯にライトアップされたゴージャスなリビングなどなど。洗面所にはシャンプーもできるボウルが設置され、至れりつくせりの給湯システム。どの家をみてもそんな印象だった。
値段を聞けば上ものだけで3000万や4000万、はあ〜これに土地が付いたらとてもじゃないけど手が出ない。ということで、次は建て売り住宅見学へと続く。

「閑静な住宅街」とあれば、人っ子一人いないような竹林わきをスルーするとそこはお墓の横だったり、「丘の上、見晴らし抜群」といえば、崖が崩れた場合家ごと落下だなと思われる絶壁の上に立つ一軒家だったり(一応某都市の町中です)、「目の前に公園、自然豊かな空間」とあれば、確かに目の前には噴水が西日にきらめく公園があるのだが、四方を幹線道路に囲まれている、道路脇の壁には「夜露死苦」「仕置人参上!」などの落書きが。
夜、仕置き人がくるのですか、それだけはご勘弁いただきたいという訳で却下・・。
不動産屋さんよ、そりゃ、虚偽ではありませんが、見学者が愕然とするようなロケーションには前もってそれなりの心構えのひとつやふたつ、独り言でもいいからつぶやいてほしい。
マンションも見たし、中古住宅も見た。しかし、どこもかしこも、なんだかいまいち、なのに何千万。家なんか買うのはよそうかと暗礁に乗り上げてしまった。
そんなある日、インターネットを見ていると目に飛び込んで来たのが「コーポラティブハウス」。たしか関西の友人宅がこれだったな、とクリックしてみると、あらまあ、いいんでないの?これこそわたしたちの求めてた家なんでねえの?
集合住宅形式で共有部分は皆で考えるが、自分の家の内装などいっさいがっさい自由設計、が売り文句だった。

今から約5年前、まだほとんどコーポラティブが認知されていなかったころだ。よし、いざ期待の集合住宅参加に突入開始だ=。

 

つづく


鞍作トリ/プロフィール
「業界新聞記者勤務、のち劇団員、ナノニまたまた業界誌帰還。紆余曲折を繰り返す人生つつうらうら。流れ流れてエコロジ−オンライン、の人物なり」

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