2007年05月17日
守れ!南東アラスカの原生林 トークイベント開催
5月14日、北品川の閑静な住宅街に佇む原美術館で、「神々の森林から-南東アラスカの原生林-」と題したトーク&フォト・セッションが行われた。伐採が深刻化する南東アラスカの温帯雨林の現状と貴重さを伝えるためにWTRN(国際温帯雨林ネットワーク)が主催したもので、実際に現地を訪れた芳村真理氏、今なお原生林とともに暮らすクリンキッド族のボブ・サム氏、林業家の速水亨氏が、それぞれの立場から見た南東アラスカの森林について、現地の美しい写真とともにその想いを語った。
この聞き慣れない“温帯雨林”は世界的にも貴重な森林で、現在はアラスカ南東部のほか、カナダ、チリ、タスマニア、ニュジーランドなどにごく一部が残されているのみ。なかでも南東アラスカの原生林は、何千年ものあいだ人の手が入らずに豊かな生態系を育んできた森林だ。そこで暮らす先住民にとっても、食料、薬、シェルターを得る必要不可欠な存在となっている。しかし近年、過度な皆伐で樹齢2000年以上の巨木を含め森林全体が急速に失われつつあり、実にそのうちの約40%が日本に輸出されているのだという。
今回のセッションへの参加者は、苔むした巨木がそびえる美しい森林と、その森林が無惨にも失われていく様子を写真で目の当たりにして、日本の消費社会のあり方をあらためて見つめ直していたようだ。
(取材:EOL 中島まゆみ)