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2007年6月26日

ハワイの伝統的なカヌー、 ホクレア号が連れてきたもの

 星を観察して、進路を確認し、海原を行くーー。古く、羅針盤もオートマティックなエンジンもなかった頃、太平洋に浮かぶ島々を人々は、星を手がかりに船を走らせた。

 去る6月17日(日)、ホクレア号横浜寄港記念シンポジウム「ホクレア号に学ぶ」が、横浜港大さん橋ホールで開催された。
 ホクレア号とは、古代のポリネシアの伝統的航海術を再現した原始的なカヌー。ハワイの人々の伝統文化と誇りを取り戻すために始まったプロジェクトとして、航海を続けている。2007年1月にハワイを出発し、日本人クルーを乗せて、沖縄、熊本など7つの寄港地を経て6月9日最終寄港地、横浜に到着し、記念シンポジウムで6名の基調講演とパネルディスカッションが行なわれた。

 基調講演には、今回クルーとして参加した内野加奈子さん、荒木汰久治さんをはじめ、冒険家でもあり写真家の石川直樹さん、フリーランスライターの林和代さん、北海道知床でエコツーリズムを提唱している藤崎達也さん、ポリネシアの伝統的カヌープロジェクトに造詣がある海洋エッセイスト拓海広志さんが、それぞれの視点から、復活したハワイアンスピリットに、現代の日本人であるわたしたちが学ぶことがあるという発想のもと話をした。

 「海から見た陸」「日本は海に開かれた場所=閉じているのではなく、発信していくというポジション」「環太平洋の一員」といった、日本の見方、日本人観に新たな見方を示した。またパネリストとしてハワイアンのクルーを交え、繰り広げられたパネルディスカッションでは、植民地政策によって弾圧されたハワイアンスピリットの復活とアイデンティティーの話から、日本の都会と地方で持つ価値観の違いなどの話まで発展。また伝統文化を守る意識などの話も盛り込まれ、4時間にも及ぶシンポジウムに、来場者も興味深く耳を澄ませていた。

 その後ホクレア号は日本郵船「セッツ」に積み込まれ、同月22日日本を発ち、ふるさとハワイへ帰還した。

ホクレア号日本航海記念イベントOne Ocaen One People
http://www.yokohama-seafes.com/hokulea2007/
ハワイ州観光局 ホクレア号航海プロジェクト HOKULE’A VOYAGE 2007
http://www.gohawaii.jp/hokulea2007/
ホクレア号航海ブログ 公式日本語ブログ
http://hokulea.aloha-street.com/

(取材:イノウエアキコ)

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