静かな挑戦者。鈴木さんの言葉からそんな印象を受けた。鈴木さんが、グリーン電力に取り組もうと思ったのは、最後の規制分野と呼ばれるエネルギー分野で「風穴を開けたかったから」。「面白そうじゃないですか。」鈴木さんは、そう言って微笑んだ。すべてのものに関わるエネルギー問題。実際、循環型社会に向けて、自然エネルギーを含めたシステム作りは大変重要である。しかし、エネルギー問題が重要ということがわかっていながら、規制などにはばまれて、それに取り組む人は少なかった。だから、鈴木さんが語る「小さくても穴を開けたら、流れが変わるかもしれない」という言葉は重みがある。実際、一からはじめた北海道グリーンファンドは、現在会員数約1300名までに拡大、鈴木さんは市民風車をはじめようとしているNGO・NPOへのサポートなどで忙しい。
風穴は開いた。そして次なる挑戦は、「電力選択の自由」の流れを作ること。市民風車が出来ても、市民が自分でグリーン電力を選択できなくては、本物ではない。市民の、市民による、市民のための風車。それが実現するのは意外と早いかもしれない。また、より多くの市民がグリーン電力に興味を持つように情報を提供したり、グリーン電力を身近に感じられるシステムを作ることも課題だ。今年、北海道、石狩のライジングサンロックフェスティバル会場の近くに新たな風車を立てることが決まっている。そうすれば、コンサート会場で自然エネルギーが使えるようになるという。自然エネルギーがこれからどんどん身近になっていきそうだ。
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