2003年3月、日本で初めてNPO法人が運営するFMラジオ局として開局した「京都三条ラジオカフェ」。今や、市民による市民のための市民メディアとして、京都では欠かせないFMラジオ局として定着をしている。この“ラジオカフェ”は、市民が会員となり、その会費で運営される非営利放送局。設立のきっかけは、昭和3年に建設され、京都市指定文化財となっていた「毎日新聞京都支局ビル」の取り壊しの話から始まる。取り壊しをするか否かの話が持ち上がったとき、当時「KBS京都アクセスクラブ」の事務局長だった福井さんたちが、京都中心市街地の活性化のためにビルを利用しようと提案。市民自らが番組を制作して放送するラジオ局の構想が生まれた。だが、実際にどのようなコミュニティ放送局を立ち上げれば良いのか…。設立のための話し合いがなされている時、「環境FM」を作ろうとしていた学生グループからコンタクトがあり、一般のマスコミから漫然と伝えられる環境報道をもっと明確に伝えたいとする想いを聞かされる。その話を受けた福井さんが、学生の手に負えなかったFMラジオ局設立のイメージを明確にし、地域から世界に情報を発信するコミュニティ放送局を立ち上げることになる。
現在放送されている内容は、“ラジオカフェ”の起源である「市民」「地域」「環境」に根づいた発想のものが多い。事実、ラジオ放送を始めたことで、様々なムーブメントが生まれ、どの番組もこれまでのラジオ局では考えられない企画をリスナーに提供している。「本当の情報は現場の声を聞かなければわからない。つまり、様々な活動に従事している市民が、直接、番組を制作して放送することが重要だと思うんです。“ラジオカフェ”は、京都のコミュニティ放送局ですが、私たちのラジオ制作を基盤に、全国のコミュニティ活動を支え、つなげていきたいです」と、福井さんは語る。
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