2004年11月、銀座ソニービルのソミドホールで、フランツ・アルト氏の講演会が行われた。「エコロジーだけが経済を救う」をテーマに、地球環境の現状と行方、そして、いま私たちがすべきことを快活な口調で語ってくれた。この講演にあたって、エコロジーオンラインではアルト氏の独占インタビューに成功。世界的に著名な環境ジャーナリストとして、地球環境問題の現状をお聞きした。
「21世紀は環境の世紀といわれています。しかし、この時代に生きる人間たちが聡明な考えを持ち、行動に移さなければ、人間そのものが滅亡に向かい始める世紀となってしまうでしょう」と語るアルト氏。
現在、環境問題と言われるものの7割はエネルギー問題に分類されると言われる。事実、化石燃料を大量に使用して営まれる私たちの社会活動によってもたらされたのが地球温暖化だ。そのために、世界各地で大規模な自然災害が多発。この5年間だけでも被害額が急激に上昇した。このエネルギー問題を解決しなければ、地球環境が破壊されるだけでなく、経済的にも、人命という観点からも、文明は衰退の一途であることが明確なのだ。アルト氏は「この状況を打開するには、化石燃料から再生可能エネルギーの転換が急務です」と強く訴える。「現在の化石燃料は枯渇することがわかっている。それに代わる再生可能エネルギーを生み出す技術も確立している。そのため、世界は再生可能エネルギーへの転換を時間を争って行う時代となった。いち早く再生可能エネルギーへ乗り換えた者が経済的にも勝者となる時代なのです」とアルト氏。
自然が50万日(約1370年)をかけて作り上げた化石燃料を、私たちは1日で使い切ってしまうと言われる。それだけに、再生可能エネルギー技術の有無が、その国の繁栄を左右すると言っても過言ではない。アルト氏は「日本の環境技術は世界一だ。日本が環境改善に力を注げば世界は変わるだろう」と日本に期待を寄せる。
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