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eco people file no.07

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 東京お台場・潮風公園の噴水広場ステージに登場したソーラーパネル。「自然エネルギーを利用して、地球温暖化防止を呼びかける」という目的で、去る3月19日・20日に開催された「ODAIBAソーラーパフォーマンス2005」では、太陽光発電による電力が使用された。この発電システムのデザイン設計、施工を手掛けたのが、株式会社キシムラインダストリーの代表取締役社長・岸村俊二さんだ。太陽電池で発電した電気をバッテリーにためて単独の電源を使う、いわゆる“独立電源”の技術の先駆者でもある。今回のイベントでも、このシステムを採用した。

 岸村さんは、当初は太陽電池メーカーの隠れ部隊として、太陽電池を屋根やビルの上に付ける設計を担当してきた。現在では、太陽光発電を中心に風力発電も含めた自然エネルギーのデザイン設計とコンサルティング、施工までを総合プロデュースしている。「太陽光発電は、電力会社へ売電できるので、電力会社の系統とつないで使うシステムが多い」という。一方で、「独立電源のシステムは、物件にあわせたオーダーメードなので、大手の太陽電池メーカーはやりたがらず、手掛ける人が少ないのが現状」。そんな状況をビジネスチャンスと捉え、独立電源の設計を14年前から始めた。電気自動車の国際シンポジウムでは、太陽電池から発電した電気をバッテリーにためて車に充電するステーションをお披露目したこともある。

 独立電源にこだわる理由は、「野外においては、独立電源のほうがニーズが多い」から。これまでに、道路や公園の照明、案内表示板、山小屋の公衆トイレの照明など、様々な製品を設計してきた。例えば、農業用では、「温室の換気システムや温床ヒーターの設置を太陽電池でセンサーつけてやってもらえないか」というような相談を受けるという。田畑の近くに電柱があればそこから電気を引けるが、それ以外の場所は、断念しなければならず、「農作業で旅行すらできないという悩みをもった農家の方もいる。そういうところに独立電源を供給してあげたい。太陽電池、風力発電が有効に使えます」と語る。

 住宅用太陽電池を多くの家庭に提供してきた岸村さんは、太陽光発電の導入は、地球にやさしいだけではなく、“家族にもやさしい”と実感していることがある。「太陽電池の導入には、最初は奥様が積極的でご主人は関心がなさそうにしているのですが、いざ、導入すると、ご主人のほうが熱心に発電量をチェックしている(笑)。お子さんも作文に書いたり、省エネを率先してやったりしていて、家族で省エネ、エコに取り込む姿勢が生まれ、一体感が生まれるんですね」とのこと。

 最近は新商品として、“太陽電池によるLED街路灯”を開発した。電柱についている防犯灯(蛍光灯20W)とほぼ同じ明るさがある。「全国的に自治体で防犯灯を多くつけようという動きがあり、この製品にすると、太陽電池で二酸化炭素削減になるばかりでなく、LEDは蛍光灯より何倍も寿命が長く、メンテナンス費の削減にもなるので、積極的にPRしたい」と意欲的だ。この“太陽電池によるLED街路灯”は、国連の創立60周年記念として、スイス・ジュネーブにある国連本部に設置されることになっている。また、太陽光発電で電気を供給できる電気トラック「ソーラー電源車」の製作も計画している。エコロジーオンラインも協力して、全国各地のエコイベントに利用して、地球温暖化防止の行動を訴えていく構想だ。「もっとこの車の価値が見出せれば、各市町村の災害用の防災電源車などいろんな形で利用できます」と期待を膨らませている。



LINK

キシムラインダストリー
http://www.kishimura.com/


伊藤隆さん
1961年、横浜市西区生まれ。自動車整備士、家電修理の経験を積み、1987年に電気通信工事会社「キシムラシャープサービス」を創業。1990年「有限会社キシムラインダストリー」を設立。ケーブルテレビや衛星放送の設置業務などを手掛けていたが、太陽光発電のデザイン・設計・施工を開始。太陽電池を使った環境オブジェのデザイン製造を初め、太陽光普及啓発などを行い、神奈川県から感謝状を受けるまでに。現在は、小型風力・太陽光発電普及協会の会長など、複数の会長職も兼任する太陽エネルギーのパイオニアである。

 

ODAIBAソーラーパフォーマンス2005
(潮風公園、お台場)。


ODAIBAソーラーパフォーマンス2005で使用された
ソーラーパネル。


充電池:ひとつの箱で12Vの電気を貯めることができる。それを4列つないだもの(48V)が一時間分の必要電気量だ。イベントでは3セットつないで3時間分の電気が常時確保されていた。





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