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eco people file no.15

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「あ、おいしそう」。そう思って何気なく手に取ったスイーツが、実はオーガニックな素材でできたものだとしたら……ちょっとした喜びを感じはしないだろうか?

佐藤さんが代表を務めるランコントルのプロジェクトの1つ、パティスリー西麻布orangeとのコラボレーションで生まれた「orange(オランジュ)」は、すべて産地指定の厳選されたオーガニック素材を使用。味はもちろんのこと、ビジュアルも非常に洗練されたスイーツだ。「オーガニックを一番おしゃれにわかりやすく表現できるものと考えたらスイーツだったんです」と、佐藤さんは“おしゃれなオーガニック”にこだわる。「ただ身体にいい、環境にいいというだけではない、情緒的付加価値の部分が大事だと思います。またそれは、価値観が多様化している今の時代にもマッチするはずです」

オーガニックであることに加えて、プラスアルファの何か。カギはそこにあると佐藤さんは考える。

大学卒業後、アパレルメーカーに就職した佐藤さんは、華やかな業界の裏側に存在する、熾烈を極めた過酷な世界を目の当たりにする。不健康な食生活、不規則な生活サイクル。内面からにじみ出る健康的な美こそ本当の美しさだと確信した佐藤さんは、オーガニックの先駆けともいえるナチュラル・ハーモニーへ活躍の場を移し、オーガニックとは何かをいちから学びながら市場の拡大に尽力してきた。現在、少しずつすそ野が広がってきたとはいえ、まだ、オーガニックなものが簡単に手に入る環境ではない。オーガニックが普通のものといわれ始めているが、佐藤さんとしてはオーガニックは依然不便なものと感じている。「オーガニックがもっと身近なものになるためには、消費者自らがマーケットをつくり出すこととあわせて、最初の階段を上ろうとする企業のお手伝いを誰かがしていく必要があります」という想いが、ランコントルの設立へとつながっている。

「多くの人たちにオーガニックの良さを伝えたい、気づかせてあげたいなと思います。そのためには、それぞれの目線に合った切り口で伝えていく企業を育てる必要がありますよね」。その言葉の通り、ランコントルでは、衣食住のさまざまなシーンでオーガニック事業のプロデュースを展開している。「例えば、包装を変えるだけでエコやオーガニックな要素が加わることってありますよね。始めは、そういう小さな一歩からでもいいと思います。そうしたお手伝いなら僕はいくらでもできます。オーガニックに移行するたくさんの段階がある中、ランコントルは大きな受け皿的存在でありたいですね」

ポイントをおさえたアプローチの仕方で、押しつけではなく、普通の人々にスッと受け入れられる形にオーガニックを落とし込む。佐藤さんの姿勢には、そんな柔軟性と軽やかさを感じる。おしゃれで快適で、それでいてオーガニックならば、特別な意識をしなくても日々の暮らしを有機的なものに変えていくことができる。

佐藤さんは次に、私たちにどんなオーガニックを提案してくれるのだろう。



LINK

ランコントル
http://www.rencontre.co.jp/index.html


佐藤元昭さん

東京生まれ。日本大学経済学部卒業後、アパレルメーカーに就職。忙しい生活の中で、「外側と内側の美」が両立してこそ本来の人間らしい生活ができると確信し、オーガニック業界へ転進。(有)ナチュラル・ハーモニーに就職し、実践・体感型「ナチュラルライフスタイル」を学ぶ。現在は、(有)ランコントルを設立し、より多くの人々に親しみやすい快適なオーガニックを提案している。








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