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eco people file no.29

2006年…風が吹き始めた 石原可奈子さん ピアニスト

「ピアニスト」と言うだけで普通の人から見ればスゴイ存在だ。そして、この11月に発表したニューアルバム『Purenist』は、様々な自然の音とピアノ演奏のコラボレーション作品だという。また、特注の「マイ・太陽電池」を使って野外ライブをやるという。一体どれだけ熱心にエコ・アクションを続けてきた人物なのかと思ったら、「このような活動を始めてまだ1年にも満たない」という。“ピュアニスト”石原可奈子さんは、自分が普通にできることをやっているだけだとニッコリ微笑んだ。

ジョー奥田さんと出逢って…

「キッカケは……劇的な出来事があったわけではないんです。これじゃ記事にならないですよね。すいません。」と、『Skinware』のオーガニックコットンのワンピースを着た石原さんは頭を下げた。生まれ育った北海道・白老町のこと、究極のアコースティック楽器・ピアノへの想い、音大卒業後に勤めた音楽系出版社で体を壊した経験…今の音楽スタイルへのキッカケがどこかにあるはずだと色々尋ねたが、結局「鍵」は見つからなかった。ただ確かなことは、「今年の春、ちょうどファーストアルバム『碧』が完成間近の頃から、次は自然の音を取り入れた作品を作ろうっていう気持ちが湧いてきました。自然の中にいる時に新しい曲のインスピレーションを受けることが多かったので、自然音と一緒にピアノを奏でてみたくなったんです」。
自己分析すると猪突猛進型。そこからの彼女は速かった。「自然音を録音しに行く方法を色々調べていたらジョー奥田さん(※「eco people file.18」に登場)のホームページを見つけて試聴、その素晴らしさに感激してメールをお送りしたんです。そうしたら『今度お話しましょう』とお返事を下さり、スタジオにお伺いしました。今年の4月頃だったかな」。そして、自然音を録音するために海や山へ行き、美しい自然と共に汚された自然の姿も目の当たりにする。そこで「今は美しい自然が残っているから音を頂いたり曲もできるけれど、このままでは後世に残していけない。今、私に出来ることは何だろう…?」と考えたという。その後、次のアルバムの内容を固めてレコーディングに入ったのが8月末。そこで録音した自らの演奏と、雨音・鳥の鳴き声・枯れ葉を踏みしめる音など様々な自然音とのミックス作業へ移行する傍ら、ジャケットのデザイン、宣伝ツールの製作、それを持っての宣伝活動…全て石原さん自身が行ない、約3ヶ月後の2006年11月22日、セカンドアルバム『Purenist』が誕生した。まるでスピーカーから風景画が映し出されるかのようなサウンドは、心の深呼吸にピッタリの一枚だ。

想う→調べる→動く…の2006年

2006年の春、石原さんの中にゆっくりとそよぎ始めた風は、CD制作だけには留まらなかった。「どうせなら太陽電池で演奏できる方法はないのかなって思い始めて色々調べたんです。やりたいと思っても周りにそんな人いなかったし、あちこちの企業にも問合せたんですが、個人では殆ど相手にして貰えなくって…」。しかし、そんな石原さんの要望に応えたのが東京・町田にある自然エネルギーショップ『エフ・プランニング』だった。電子ピアノに繋げられるバッテリー付太陽電池をカスタマイズ。仮に晴れていなかったとしても、蓄電しておけば1時間半は連続使用可能という頼れるパートナーは、ストリート演奏の時には石原さん以上に注目を集めることもあるそうだ。
更に、「音楽表現だけでなく現実的な面でも活動したい」という想いから社会貢献の手段も「色々調べました」。そして太陽電池のライブ活動をしていることもあって注目したのが「TOKYOソーラーシティプロジェクト」。自ら電話で問合せをし、ニューアルバム『Purenist』の売上の一部を寄付することが決定された。
「結局根本の想いは何だろうって考えると、人が好きなんです。だから人が気持ち良く生きられるために、自然と人とを自分の音楽で結びつけられたらって思って活動しているんだと思います。点を見つめていると徐々に周りが見えてくる…そんな感覚かもしれません」。
アルバム『Purenist』を作ったことで、「以前よりも色んな所を見るようになりました。熱心な活動をなさっている方々が大勢いることに気づくことが多くなったと思う」という石原さんは、来年もエコロジーイベント出演の予定がいくつか決定しているそうだ。
今年の春、自分なりに小さな一歩を踏み出してみたら、僅か半年ちょっとの間にその活動はこんなにも大きく膨らんでいた。そのことに誰よりも石原さん自身が驚いている。「だって、ジョー奥田さんのことをネットで調べていた頃、エコロジーオンラインのインタビューも読んだんです。その時、いつか自分もここに出られたらなぁ…って本当に思ってたんですよ」。
この華奢な体のどこにあれほどの行動力が詰まっているのかと思うほど、“小さめの手”のピアニストは普通の人だった。

(取材:宮崎 伸勝)

LINK

石原可奈子 OFFICIAL WEB SITE http://kanako-ishihara.net/
石原可奈子 blog http://blog.kanako-ishihara.net/

TOKYOソーラーシティプロジェクト http://www.tokyo-solarcity.jp/
Skinware http://www.skinware.jp/
エフ・プランニング  http://www.f-plan.co.jp/

 

石原可奈子さん出演のイベント情報


石原可奈子(いしはら かなこ)さん

「自然と人とを繋ぐピアノの演奏」をモットーに活動する『ピュアニスト』。
1980年12月24日生まれ、北海道出身。2003年に国立音楽大学ピアノ専攻卒業後、出版社勤務を経て、05年より演奏活動を始める。06年4月発売の自主制作1stアルバム「碧(あお)」に続いて、11月22日に2ndアルバム「Purenist(ピュアニスト)」を発売。ピアノのみならず、自然音とピアノの融合曲や、ピアニカ・打楽器を一人で同時に奏でる独自の演奏スタイルを見せるほか、太陽発電で電子ピアノの音源をとりながら演奏するなど、エコロジーと演奏を結びつけた活動を積極的に行なっている。










 

Purenist
Purenist

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応募〆切り:12月31日
プレゼント応募フォームご利用時の個人情報は、プレゼント当選者への賞品発送時のために必要とし、それ以外には利用いたしません。





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