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2006年10月15日(日)秋晴れのすがすがしい天気のこの日、EOL企画の「普通の人の連続エコ講座番外編」として「渡良瀬・秋の味覚とオーガニックコットン収穫ツアー」が開催されました。朝8時半、EOLではおなじみの天ぷら油リサイクルバスに乗って日本財団を出発し、約1時間半で渡良瀬エコビレッジセンター「あき津亭」(栃木県藤岡町)に到着しました。

 

一見すると古民家のように見えるあき津亭ですが、実は取り壊しが決まった古民家から集めた木、土、紙などを使用して、町田さんが手造りで建てたお家です。敷地内にはEOLのプロジェクトとしておこなっている「しあわせのコットンボール」のための工房が建設中で、こちらも今では生産不能な地元の瓦を使用したり、間伐材を使用したりと、随所に町田さんのこだわりと自然への配慮がこめられているようです。まだ少し時間が早いので、EOL代表の上岡さんの案内で、あき津亭のご主人である町田武士さんが30年間有機無農薬農法で野菜を栽培してきた畑や田んぼを見せていただきました。

 

準備が整ったところで、町田さんの講演です。著書である『やまずめぐる』に書かれた、この土地に元来あった循環型・持続型社会について、この土地に合った農法でこの土地に元来あったものを栽培していくことへの想い、有機無農薬で農業を営むことになった経緯など、お話は多岐に渡りました。印象的だったのは、この場所にあった自然の循環がいかに生命を支え、人の暮らしを支えてきたかという「やまずめぐる」話と、その土地で生きる人が提供できるものを作っていくという町田さんの生き方へのこだわりの部分。非常にひたむきに、自分の作りたいものを作っていく姿勢に、参加者は心打たれたのではないでしょうか。

また、久米繊維さん(この日も参加されていました)のご尽力により成功した、「しあわせのコットンボール」プロジェクトで収穫したコットンを紡いだ糸と試作品のお披露目も感動的でした。繊維が短い和綿は糸にするのが難しく、大変な試行錯誤を繰り返してやっとできあがったとのこと。糸はうっすらベージュ色で、しっとりした風合いのある、やさしい肌触りでした。日本の風土と気候に合ったものになる、とは町田さんの言葉で、アメリカ産のコットンとは異なり、湿気を含んでもさらっとした心地よさを保つことのできる独特な性質を持つのだそうです。

 

お話のあとは、町田さんの畑で採れたお野菜を中心にしたランチタイムです。作ってくださったのは町田さんのご友人を含めた5名の女性たち。メニューは、野菜と豆腐の揚げ物、車麩の揚げ物、じゃがいものフライと生春菊のサラダ、サツマイモのサラダ、菜飯、けんちん汁、カブのお漬物。大皿に盛られた大変豪華なランチは、どれも体にやさしい味で大変美味。たくさんあったおかずもほとんど食べきってしまいました。町田さんいわく、「自分の所の(野菜やお米の)味はこうだ」というのがはっきりあるそうで、普通はわからなくてもご自身では微妙な味の違いを比較できるのだそうです。30年の歩みがそれを可能にしているのだということは、誰もが納得したに違いない優しい味でした。お腹もまんぷくになったところで少し休憩をはさみ、いよいよオーガニックコットンの収穫です。

ここでは茶綿と白綿の2種類を栽培していて、今回は白綿の方を収穫させてもらいます。品種は茨城というもので、今日では非常に珍しい在来種のコットンで、町田さんが知人の方から分けてもらったのだそうです。コットンはお盆頃に花が咲き、9月に入ると徐々にはじけててくるそうで、これからがまさに収穫の本番。今年は少し収穫量が少ないようですが、あちらこちらで「おおきぃ〜」「ふかふか〜」と歓声が上がっていました。町田さん特性のエプロンを借りた人たちは、カンガルーのようにポケットにどんどんコットンを詰め込んで、お腹はぽかぽかに温かい!

30分ほどで集まったのは約300グラム。これでやっとTシャツ1枚分!100%和綿のオーガニックコットンTシャツを作る道のりの険しさを改めて気づかれたのでした。

 

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