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被災地支援第2弾もいよいよ最終日。大森地区は朝から小雨がパラつくあいにくの天気でしたが、ソーラーパワートラックの周りはいつもと変わらず、携帯電話の充電に訪れる人などで賑わっています。本日は、志津川小学校と旭ヶ丘団地を回り、リスマイルプロジェクトによるパフォーマンスを届けます。
志津川小学校避難所に到着後、まずは自治会長さんにごあいさつ。正直なところ、避難所でパフォーマンスを行うということに対して、受け入れていただけるかどうか不安がありました。ところが、「避難所生活では、なかなか笑うことが少なかったので感謝します」と、うれしい言葉をかけていただき、スタッフは俄然やる気になりました。
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「ちゅーりっぷ」の2人がバルーンアートを作り始めると、子どもたちは興味津々で集まってきます。その手から次々と作品が生み出される様子は、まるで魔法のよう。バルーンアートをプレゼントされたおばあちゃんの表情も自然とほころびます。
戦隊ヒーローのような衣装と明るいトークで、子ども心をわしづかみしたのがダンスパフォーマーの「銀座本店」。なかでも大盛り上がりだったのが、出されたお題について、その形を身体で表現するものまねコーナー。「車」という難しいテーマに、子どもたちが真似たのはなんと「トラック」! まるで組み体操のように5人が力を合わせて完成させたトラックは、運転席まである見事なできばえです。これには避難所全体が拍手喝采に包まれました。
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シンガーソングライターの「香蓮(かれん)」さんは、アップテンポな曲からしっとりと聞かせる曲まで、さまざまなジャンルの歌を披露。ライブ後にはサインを求めるおばあちゃんや、「今の自分たちの気持ちを歌ってくれている」と涙するおじいちゃんの姿も。彼女の歌声は確実に被災者の方の心に届いていました。
午後に訪れた旭ヶ丘団地でも、3組のパフォーマンスは大盛況。多くの人たちが集まってくれていました。終了後の記念撮影では、みんなに笑顔が戻って(リスマイル)いました。
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空を見上げると、校舎の時計は、地震が起きた14時46分で止まったまま。しかし、私たちが出会った人たちは、誰一人、立ち止まってなんかいませんでした。時計の針はもう戻せません。 復興へは長く険しい道のりですが、被災地は確実に歩き始めています。一歩一歩、そして力強く。
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