鹿児島に40ヵ所もの小水力発電を建設する計画が進行中

小水力発電所は昔から山間部などに造られてきた
小水力発電所は昔から山間部などに造られてきた

 期待が高まっている自然エネルギー。メガソーラー発電所の建設や、小規模な地熱発電所の建設など、各地からさまざまなニュースが届くようになった。大切なのは、日照量が多い土地にソーラー発電所を造ったり、人工林が多い土地に木質バイオマス発電所を造るなど、各地域の特質にあった自然エネルギーを活用することだ。

 

 鹿児島県や、県内自治体の市町村長などによって構成された「鹿児島県小水力利用推進協議会」は、今年5月、鹿児島県内の40ヵ所に、河川や用水路を利用した小水力発電施設を建設することを発表した。合計の出力は2万4000キロワットで、約5万戸の家庭が使う電力を生み出せるという。

 

 完成の目処は2018年3月で、完成後は民間企業が資金を出す「九州発電」が発電事業を担当し、発電したすべての電力を九州電力に売る予定だ。すべての発電所を合わせれば、国内最大規模の小水力発電施設になると見られているだけに、注目が集まっている。

 

文/岩間敏彦

 

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