COOL CHOCE 30 SANOの一環で手がけているセイロン瓜のグリーンカーテンですが、佐野市のあちこちでその花が可憐に咲き始めました。
このプロジェクトでは、グリーンカーテンを通して温暖化に「適応」するライフスタイルを広げること、そしてセイロン瓜を栽培することで日本とスリランカとの絆を作ることを目指しています。
この事業は、佐野市に住むスリランカ人のチャンドラさんからセイロン瓜の栽培を提案されたことから始りました。
セイロン瓜を佐野市とスリランカの交流の証に!
スリランカでは健康に良いことで知られ、病中病後に食べるセイロン瓜。また、実の形が蛇に似ていることから、鳥獣害対策にもなるということで佐野市での栽培を進めてきたチャンドラさん。
エコロジーオンラインではこのセイロン瓜をグリーンカーテンとして活用することで、その取り組みを応援しようと考えました。
佐野市は夏になると全国で一二を争うような最高気温を記録する地域です。その地域にセイロン瓜のグリーンカーテンを広げることで、熱中症を防ぎ、エアコンの消費電力を下げ、さらにこの瓜を身近に感じてもらうことでスリランカに親しみを持ってもらおうと考えたのです。
異常な長梅雨で苦戦する方が続出
しかし、地球温暖化による異常気象は今年も地球全域に大きな影響を与えています。
今年の関東は梅雨が長引き、日照不足と低温がセイロン瓜を襲います。エコロジーオンラインが苗を配布した人たちから、病気が出てしまって育たなかったとか、虫にやられてしまったとか、グリーンカーテンの苦戦の報告が届きます。
セイロン瓜の葉は虫にとって、とても美味しいらしく、事務局で育てていたセイロン瓜も生育が遅いところに虫が葉を食い荒らし、元気を失っていく苗が続出しました。
それでも7月末となり、うまく栽培できた人たちから、うれしい知らせが届き始めました。可愛い花が咲き、実をつけ始めたというのです。
気の早い方は親指大の太さに成長したので瓜を調理したいという相談です。
成長したグリーンカーテンがデイサービスの場で話題に
高齢者向けデイサービスを提供する「ステップパートナー」さんにも10本の苗をお渡ししましたが、ここでは施設長の後藤さんが利用者の田中さんを紹介してくれました。
昨年もこの施設で手がけたゴーヤのグリーンカーテンを指導してくれたそうで、すでにセイロン瓜(ヘビ瓜)の栽培経験もお持ちです。僕らにとってはとても頼もしい存在になりました。
その田中さんの存在もあって、こちらの施設では立派なグリーンカーテンに成長。直射日光を遮り、蒸散作用で建物を冷やすだけでなく、デイサービスに参加するお年寄りの皆さんの心を和ませています。
この先、佐野市は35℃前後の酷暑となりますが、セイロン瓜にとっては故郷スリランカの環境と近くなり、瓜の成長にとっては好影響をもたらすはず。そこで、みなさんの収穫物を持ち寄ってセイロン瓜の試食会をしようと思っています。
毎週水曜日、就労支援センター風の丘で手がけている「懐かし歌謡カフェ」の日程にあわせて、8月21日の11時から13時「セイロン瓜の会」を実施しようと思います。
ご興味がある方はぜひ、ご参加ください。
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