カテゴリ:climatechange


海外ニュース · 24日 10月 2024
未来のチョコレートはカカオなし?持続可能な代替食品への挑戦
気候変動によってカカオ豆の生育環境が悪化し、世界のチョコレート供給が脅かされている。特にガーナとコートジボワールに集中するカカオ豆の生産地は、記録的な降雨や猛暑による打撃を受けており、カカオの木がウイルスに感染するなど深刻な被害を被っている。この状況を受け、大手チョコレートメーカーは代替食品の開発を進めている。ドイツのPlanet A Foodsは、ひまわりの種とオーツ麦を使った代替チョコレート「ChoViva」を商品化し、持続可能な解決策を提案している。これらの材料はカカオ豆と異なり、世界中で栽培可能であり、CO2排出量や水の使用量を抑える利点がある。今後、気候変動に対応した代替食品の開発が一層求められるだろう。
海外ニュース · 04日 10月 2024
気候変動によりアフリカ全土で進む移住 感染症が拡大する恐れも
気候変動により、アフリカ全土で何百万人もの人々が故郷を離れ、移住を余儀なくされている。この現象は感染症のリスクを大幅に高めると科学者たちは警告している。2022年には約740万人が気候災害の影響で移住したが、この数は今後も増加する見込みだ。多くの人々が国内やアフリカ大陸内に留まる一方で、人口移動は新たな感染症の発生と拡大に影響を及ぼす可能性がある。気温や降雨パターンの変化により、蚊などの媒介生物が移動し、マラリアやデング熱の「流行地帯」が拡大すると予測されている。さらに、既知の感染症の半数以上が気候災害によって悪化することも判明している。科学者たちは、今後の気候変動に伴う移住が感染症の蔓延にどのような影響を与えるかを引き続き調査している。
海外ニュース · 30日 9月 2024
2050年までに50の世界遺産が消える!?気候変動が奪う人類の宝
気候変動が進行すれば、2050年までに50か所のユネスコ世界遺産が失われる可能性があるという研究が発表された。この研究は、世界中の500の遺産地が洪水や海岸浸食、干ばつ、風災害など、さまざまな気候変動リスクに直面していることをモデル化し、その影響を予測した。特に危険にさらされているのは、韓国の山寺、シドニー・オペラハウス、スコットランドのフォース橋、ノルウェーのフィヨルドなどである。また、インドネシアのスバック・システムや中国の泉州なども深刻な気候リスクに直面している。Climate XのCEO、ルッキー・アーメド氏は、これらの文化遺産の喪失が社会的、経済的に壊滅的な打撃を与えることを警告し、政府や国際社会が気候変動に対処し、これらの遺産を守るための行動を早急に取る必要性を強調している。
海外ニュース · 27日 9月 2024
永久凍土から有害金属が放出される?! 北極に眠る「水銀爆弾」の脅威
北極の永久凍土が気候変動により溶け始め、大量の水銀が解放される危険性がある。水銀は何千年も北極の氷の中に閉じ込められ、大気中や植物、土壌に蓄積されてきた。現在、北極の永久凍土には、世界の大気、海洋、生物に含まれる水銀を合わせた量以上の水銀が存在する可能性がある。北極の25%は永久凍土で覆われているが、一部地域では2050年までに永久凍土が消滅すると予想されている。水銀は有毒であり、高濃度で人間や動物に深刻な健康被害をもたらすリスクがある。さらに永久凍土の融解は、二酸化炭素や病原体など、他の有害物質も放出する可能性がある。北極は長い間これらの有害物質を封じ込めてきたが、化石燃料依存の影響でこの脅威が現実のものとなりつつある。
エコニュース · 09日 9月 2024
「自然保護区増加」と「気候変動緩和」の両立が必須 東京大学が発表
東京大学の森章教授らは、世界中の森林を解析し、生物多様性が炭素吸収に重要な役割を果たしていることを示した。特に、自然保護区がこの機能性を支えているが、気候変動が進行し温暖化緩和に失敗すれば、この役割が損なわれる可能性があるという。生物多様性と気候変動は密接に関わっており、気候変動は生態系に影響を与える一方、生物多様性は炭素隔離を通じて気候に影響する。今回の研究では、30by30目標を達成するためには、気候変動を抑制し、生物多様性を保護することが不可欠であると結論付けられた。この成果は、今後の生物多様性と気候変動に関する国際政策に役立つことが期待されている。
海外ニュース · 05日 9月 2024
災害に弱い動物を守る。求められる管理対策と理解
自然災害は絶滅危惧種にとって大きな脅威となっている。研究者たちは、特に危険にさらされやすい種を特定し、これらを保護するための管理対策を検討している。爬虫類や両生類、鳥類、哺乳類など3,722種が絶滅の危機にあり、ハリケーンや地震、津波、火山が発生しやすい地域に多く生息している。特に、プエルトリコに生息するアカビタイボウシインコが自然災害による影響を受けやすいが、保護活動により存続が試みられている。
海外ニュース · 29日 8月 2024
「ノアの方舟」、動物のDNAを乗せ月へ 絶滅危惧種を守る画期的な計画
科学者たちは、「絶滅危惧種を守るため、動物たちのDNAを月に保存する」という画期的な計画を提案しているという。 これは、絶滅の危機に瀕する生物種を、地球上で起こりうる破滅的な事態から救うため、月に生物たちのDNAを保存するというなんとも野心的な計画だ。
海外ニュース · 27日 8月 2024
気候危機の映画はレア?!政治的メッセージへの反発が関係か
映画『ツイスターズ』は1996年の『ツイスター』の続編で、ハリウッドの大ヒット作を目指しているが、気候危機への意識を高める機会を逃していると批判されている。調査によると、過去の多くの映画が気候変動を描いていない。『ドント・ルック・アップ』などが例外として注目されるが、ハリウッドは政治的メッセージを避ける傾向があり、気候変動のストーリーが取り上げられることは少ない。映画業界には、娯楽と教育を両立させる作品の必要性が求められている。
海外ニュース · 20日 8月 2024
急激なCO2の排出は大量絶滅を引き起こすか?ジュラ紀の石灰岩が手がかりに
アメリカとイタリアの研究者が約1億8300万年前のジュラ紀に起きた海洋生物の大量絶滅を調査し、酸素枯渇と気候変動の関係を解明した。火山活動によって大量のCO2が放出され、海洋の酸素が減少して生物が窒息死した。研究者たちは、これが現在の人為的な炭素排出による海洋酸素の損失と生態系への影響を予測するための重要な手がかりになると指摘している。
海外ニュース · 16日 8月 2024
未来の生態系が壊される。パキスタンの氷河を脅かす二重の脅威
パキスタンのカイバル・パクトゥンクワ州を含む地域では、氷河の違法切断と商業利用が進んでおり、地域の生態系と気候の安定に深刻な影響を及ぼしている。氷河は気候調節と淡水供給に重要な役割を果たしているが、気候変動による気温上昇と氷河の減少がさらに問題を悪化させている。氷河保護のための具体的な法律が存在せず、緊急の対策が求められている。

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