世界最大の集光型太陽エネルギー発電所を、世界有数の電力会社から成る合弁企業がアラブ首長国連邦のアブダビ近郊に建設予定。完成すれば100メガワットの発電能力を持つことになりそうだ。
世界6大石油会社の1つであるフランスのTotal社とスペインのAbengoa Solar社は、アブダビの代替エネルギー会社Masdar社と共に、アブダビから南西120キロメートルのMadinat Zayedにある2.5平方キロメートルの敷地に発電所を建設する。
企業の概算によると、プロジェクトの費用は約6億ドル。完成すると、年間17万トンの二酸化炭素をオフセットできる予定。この発電施設では、太陽エネルギーを集約レンズで集め、レンズ内を通っているチューブに集める。熱せられたチューブ内のオイルが水を蒸気に変えて、タービンを動かし発電する。
プロジェクト・マネージャーによると、発電された電力は、日中にエアコン使用がピークになる時間帯は、その電力をまかなうために使用される。また、充分な太陽エネルギーが得られない時には、天然ガスを使用して発電できるシステムになっている。
このプロジェクトでアブダビは、2020年までに電力の7%を再生可能エネルギーで発電するという目標を達成することができる。発電所の建設は今年9月に始まり、2012年に完成予定。同企業は将来的には同様の発電施設をさらに2つ建設したいとしている。
世界で6番目の石油埋蔵量を誇る同国が、世界最大の太陽熱発電所を建設するということは、代替エネルギー技術への速やかな移行への必要性を切実に示すものだ。インドや中国などの大国はいまだ石油燃料の確保に躍起になっているが、アメリカやカナダなどは石油確保と同時に代替エネルギー技術への投資を増やすべきかどうか議論中だ。
文:温野 まき 翻訳サポート:中野 よしえ
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Erminia Correia (金曜日, 03 2月 2017 10:16)
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