いよいよJリーグ2011年シーズンが開幕。Jリーグでは近年、環境への取り組みが広がっており、なかでも、「鹿島アントラーズ」とそのホームグラウンドである「カシマサッカースタジアム」周辺ではさまざまな活動が展開されている。
例えば2006年には、太陽光や風力発電によって生み出された電力、いわゆるグリーン電力使用による日本初の試合を開催。このほか、飲食店におけるリユース食器の活用やスタジアム内のゴミの分別回収の徹底、来場者の「CO2ダイエット宣言」参加による苗木寄贈や選手による植樹プロジェクト、CO2排出量削減のための来場の際の乗り合いの呼びかけなど、ファンやサポーターが気軽に参加できる環境プログラムを進めてきた。2009年には、ゲームに来場したサポーターから食用油を回収し、バイオディーゼル燃料としてチームトラックを動かそうという試みが行われ、この企画は「クールビズ・アース2009」を受賞している。
サッカーは、選手だけではなく、チームスタッフやサポーターが一体になってこそ盛り上がるスポーツ。そこから生み出されるエコ活動には、チームとサポーター双方の強い参加意識と連帯感が反映されるのかもしれない。
文:田中一整
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