ソーラーパワートラックを被災地に! みどりの復興大作戦 6日目レポート

子どもたちと野球をする自衛隊員たち
子どもたちと野球をする自衛隊員たち

 朝6時半、ラジオ体操のテーマが目覚まし代わりとなり、6日目の支援活動がスタートしました。今朝の朝食は、南三陸町の知人から届いた差入れのカップラーメン。冷えた身体に染み入ります。

 

 朝食を終えると、小学校のグラウンドには子どもたちが集まってきました。昨日、プレゼントされたボールとグローブでキャッチボールをするためです。私たち、さらには自衛隊の方々もその輪に加わり、みんな一緒になって野球を楽しみました。スポーツは人を元気にしてくれることを強く感じるとともに、1日も早く、子どもたちが、地元の東北楽天イーグルスの試合を見ることのできる環境に戻ってほしいと願います。

 

津波に流されながらも助かったおばあちゃんとお孫さん。奇跡です!
津波に流されながらも助かったおばあちゃんとお孫さん。奇跡です!

 11時過ぎ、次なる支援先へと出発。目指すは、志津川小学校避難所から車で10分ほどの所にある旭ヶ丘団地です。高台にある同団地では、津波による建物被害がほとんどなかったため、多くの人がそのまま住み続けています。しかし、避難所に指定されてないので、物資、電気などがほとんど行き届いていません。そうした事情もあり、ソーラーパワートラックの到着に町のみなさんは大歓迎! 100名以上の方々に、携帯電話、電気シェーバー、掃除機、アシスト自転車などへの充電を行うことができました。

 

 そんななか、お孫さんをおんぶするおばあちゃんと出会いました。実はこの2人、一度は津波に流さてしまったそうなのです。おばあちゃんはまったく泳げないのですが、お孫さんを救おうとおんぶ紐を握り締めて必死にもがいていたところ、2度目の波で奇跡的に土手にたどり着き、救助されたということでした。おばあちゃん自身は顔や身体中の傷がまだ治っておらず、お孫さんもショックでまだ口が聞けない状態なのですが、用意したアニメを見て「孫が久しぶりに笑ってくれました」と明るく語る姿に、我々は強く心を打たれたのでした。

 

 今回の支援活動第1弾もいよいよ明日が最終日。できるだけ多くの被災者の方々に、電気と笑顔を届けられるよう、ラストスパートで頑張ります。

 

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