今回の甚大なる災害に遭われた方々に、心からお見舞い申し上げます。
2011年2月、総務省は2年間にわたり行ってきたバイオマス政策評価の結果を公表しました。
http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/39714.html
「国は1374億円以上をかけてバイオマス政策を行ってきた。しかし、バイオマス関連事業214事業中、効果が発現しているものは35事業で、これらにも施設の稼働が低調なものが多い。また、複数の省や部局が類似の事業を実施し、非効率な例がある。さらに、バイオマス関連施設において、CO2収支を把握しているものは132施設中3施設にすぎず、政策の有効性や効率性を検証するためのデータが把握されてこなかった」等、これまでのバイオマス政策の大半でその効果があったと見なせず、多数の課題があると指摘しています。
この結果は、マスメディアでも広く報道され、関係者に大きな衝撃を与えました。バイオマス政策、特に、補助金によるバイオマス事業の多くに問題があったことは、これまでもしばしば指摘されていましたが、今回、その全体像にメスが入りました。一方で、その評価のあり方についても、議論の余地があるかもしれ
ません。
おりしも未曾有の規模の災害が起き、原子力発電所において深刻な事態が続いています。日本でも再生可能エネルギー政策推進に向けて、いっそう力強く動き出す必要があります。この政策評価を受けて、今後のバイオマス利用をどう改善していくのか、関心のある方々とともにディスカッションし、今後の布石となれば大変、幸いです。
【日時】2011年5月18日(水)14:00~16:00
【テーマ】「バイオマスの利活用に関する政策評価~内容の詳細および今後の改善に向けて~」
【講演者】田部昭雄氏(総務省行政評価局調査官(農林水産、環境担当))
【会場】地球環境パートナーシッププラザ(東京都渋谷区神宮前5-53-70 国連大学1F)
地下鉄表参道駅より徒歩5分・JR他渋谷駅より徒歩10分
http://www.geoc.jp/support/facility/annai_seminar101221.pdf
【参加費】BIN会員 無料、一般 1000円
参加を希望される方は、下記よりお申し込みください。
http://www.npobin.net/apply/ (画面右端の「詳細」ボタンをクリックしてください。)
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