今回は第1弾の最後の訪問先だった、宮城県南三陸町の旭ヶ丘団地へ向かいます。被災地へ向かう道路は、所どころまだ亀裂が走っている部分もあり、地震の爪痕が垣間見えます。しかしながら、NEXCO東日本さんのご尽力により、着々と道路の整備が進んでいます。現在は一般車両が通れるまでに回復していました。
高速道路のサービスエリアで、貴重な出会いがありました。それは春日野部屋のお相撲さんたち。話を聞いてみると、これから岩手県久慈市に向かい、被災者の方々にちゃんこ鍋をふるまうとのことでした。お相撲さんたちが作る本格ちゃんこ鍋。話を聞くだけだけでおいしそうです。同時に子どもたちにとって、お相撲さんたちとの触れ合いは、一生、忘れることのない思い出になるでしょう。
また駐車場には、Yパン社のトラックが何台も停車していました。ドライバーさんたちに尋ねてみると、これから仙台に向かうとのこと。Yパンでは震災直後から支援物資としてパンを届けていましたが、従来の配送プロセスでは、被災地に着いたころには、賞味期限を過ぎてしまうことが少なくなかったようです。そこで宮城県からの要請で、全国のYパン社の工場から同社の仙台工場にいったん集めて、そこから直接、被災地へと届けることになったということでした。ドライバーさんたちの中には、なんと、大阪の工場から来たというドライバーさんも。おいしいパンをおいしいうちに。ドライバーさんたち、本当にありがとうございます。
このように、立場も年齢もさまざまな人たちが、「被災地を救いたい」という同じ想いを持ってドンドン集まってきているということにとても感動しました。
宮城県南三陸町の旭ヶ丘団地に入ると、懸命に電気の復旧作業を行う東北電力の方たちの姿がありました。私たちが区長さんにご挨拶に向かうと、つい先ほど、電気が通ったとのこと! 地域のコミュニティープラザには、日没とともに明かりが灯りました。
これにより被災後、電気の通っていなかった旭ヶ丘団地のすべての世帯に電気が届いたことになります。電気の復旧とともに、住民のみなさんの表情もパッと明るくなっていたのが印象的でした。このように徐々に被災地の復旧・復興が進み、支援活動の必要性がなくなっていくことが、私たちにとっては何よりもうれしいことなのです。
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