ドイツのインターネット・ニュースサイトが、電気自動車(EV)購入の際に各国ではどんな税金対策やインセンティブが適応されるのかを調べた。かなり多くあることがわかった。
イギリス:
ロンドンに車で乗り入れるには、渋滞対策としてお金を払わなければならない。ただし、EVならその必要はない。ちなみにEVは1年車検で16ドル支払うが、ガソリン車をロンドンに乗り入れるには毎回8ドルかかるので、2回でEVの車検代になってしまう。また、ロンドンでは、年間費を支払えば充電所を無制限で使用できる。上限で8,500ドルのEV購入補助も提供している。
ノルウェー:
EVに対して通行料金を課していない。公共駐車場は一切無料。
イタリア、フランス、中国:
この3カ国ではEV購入時の補助が支給される。イタリアでは金額は変化する。フランスでは約7,200ドル。中国では9,600ドル。
アメリカ:
EV購入者には7,500ドルの税額控除があり、これはハイブリッド車にも適応される。
日本:
“環境にやさしい”車の購入には、その費用の40%が直接支給される。しかし、何をもって“環境にやさしい”とするかに関しては、ややあいまいだ。
オーストリア:
EV車に対して保険税を免除している。さらに新車購入時に支払う新車税(車体価格の最高16%)も免除される。多くの保険会社がEV車に対しては保険料を10~20%減額している。
ここに上げたのはそれぞれの国の中央政府が提供するインセンティブで、それぞれの国で、各自治体があらゆる種類の補助金や税金控除を、電動トラックやスクーター、バイクに提供しているという。
それらを全て合算して考えることはできないが、おそらく現時点では、EVに最も優しい国は、購入補助があるうえに、ランニングコストを低く抑えることができるイギリスということになりそうだ。
翻訳サポート:中野よしえ
文:温野まき
Clean Technica.com
http://cleantechnica.com/2011/08/20/and-the-most-ev-friendly-countries-in-the-world-are/
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