来る2013年は田中正造が亡くなって100年になります。それでもなお田中正造の自治・人権・環境などの思想は現代に生きる私たちに多くのものを訴え続けています。そうした田中正造の思想と行動を学び、さらに現代社会に活かしていくには、没後100年は、誠にいい機会です。
そこで、田中正造をより多くの皆さんに知っていただくために、映画会や講演会・シンポジウム、さらに田中正造にかかわる展示会や現地見学会などの開催、そして、この事業の集大成として、田中正造の思いを次世代に引き継ぎ、明るい未来を実現するために「田中正造・未来への大行進」を計画しています。
そのために広範な人たちの参加を得て、田中正造没後100年記念事業を進める会の結成大会を開催いたします。熱意ある多くの方々の参加をお待ちしています。
◆日時 2011年10月1日(土)
◆会場 佐野市中央公民館 佐野市金井上町2519 TEL 0283-24-5771
◆参加費無料
第Ⅰ部・結成大会(1:00~1:50PM)
<オープニングセレモニー> 田中正造八木節
◎田中正造没後100年記念事業を成功させるために・・・・経過報告
◎事業計画案・・・・活動方針・予算案・その他
第Ⅱ部・記念講演(2:00~4:30PM)
<足尾・水俣・福島>
ー甦る田中正造の警告「デンキ開ケテ、世見暗夜となれり」ー
福島第一原発事故の原因と原子力公害の脅威
・講師 菅井 益郎(國學院大學教授)
【趣旨】
今年3月11日に東日本大震災が発生し、福島原発一号機が水素爆発した。3月下旬、講師は現場から約30から50キロ離れた福島県飯舘村の放射能汚染調査に出かけた。村長や村民と話し、村内を見学しているうちに「これは現代の谷中村ではないか。」と思いを強くしたと言う。足尾鉱毒事件から120年、足尾銅山から鉱毒が流れ出して本県をはじめ群馬・埼玉県に大きな被害をもたらした。そして佐野市に於いても渡良瀬川周辺地で大きな鉱毒被害を出した。今回の福島原発一号機の事故と足尾鉱毒事件は多くの類似点がある。「人々を難民化する文明とは何か。」田中正造は足尾鉱毒事件に対して鋭い文明批判をしている。この田中正造の警告をもとに2年後に迫った田中正造没後100年をどう迎えるのかを考え、その中で戦後、熊本県で発生した水俣病とともに現代社会の本質を探ってみたい。
・主催 田中正造没後100年記念事業を進める会
・連絡先
TEL・FAX 0283-23-2896(坂原辰男)
E-mail tatuo-777@orange.plala.or.jp
・後援 佐野市/佐野市教育委員会
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