木の仮設住宅にペレットストーブがやってきた

 東日本大震災から7ヵ月を過ぎて、家を失った被災者の多くが仮設住宅に移り住んでいる。これから始まる東北の寒い冬に備えて、暖房設備はなくてはならないものだ。

 

 そこで、岩手県の住田町の木造仮設住宅にペレットストーブが設置された。 ペレットストーブは、材木をつくるときに出る木くずを固めたペレットを燃料とするストーブ。地元の木をむだなく材料にでき、ペレットつくるための仕事も生み出せるとあって、被災地支援として期待されている。

 

 賛同者を募り、資金を提供してペレットストーブの設置を進めているのは、森林保全団体モア・トゥリーズだ。モア・トゥリーズは、震災の直後から「LIFE311」というプロジェクトを立ち上げて、住田町の仮設住宅建設のために、募金による支援を呼びかけてきた。今回は、仮設住宅にペレットストーブを置いてもらおうということで、新潟のストーブ製作会社が、縦横40センチ四方、高さ85センチというコンパクトなペレットストーブを完成させた。

 

 温かなぬくもりを感じさせる木の仮設住宅に、ぴったりのストーブがやってきて、住んでいる人たちにも笑顔が広がっている。

文:編集部

 

«一つ前のページへ戻る