昨年の震災による発電所の停止や原発の定期点検などで、電力不足を心配する声が強まっている。これまで電力会社や政府が進めてきた大規模集中型の電源に依存することへのリスクが、浮き彫りとなったかたちだ。ならば地域で使う電力は自分たちで作ってしまおう――。そう考え始めた神奈川県相模原市・旧藤野町の住民たちによってスタートしたプロジェクト「藤野電力」がいま注目を集めている。
現在、藤野電力が力を入れているのが小型の太陽光発電システムを自作するワークショップだ。自分で組み立てると聞くと、難しいように感じるが決してそんなことはない。工具の使い方や配線の接続方法を学びながら、50Wのソーラーパネル、バッテリー、インバーターなどの機器をつなげていくだけ。誰でも2、3時間あれば完成させることができる。もちろん電気を扱うため注意は必要だが、DC12Vという低い電圧を使用するため感電の危険性も低く、親子での参加者も多いという。
自然エネルギーの話題となると制度や技術など、とかく話が大きくなりがちだ。しかし藤野電力の取り組みは、たとえ規模は小さくても、驚くほど簡単にエネルギーシフトが可能なことを教えてくれる。
文/加藤 聡
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南平 哲郎 (火曜日, 03 4月 2012 13:08)
日本国際情報通信協会(JIIA)の南平です。
3年前から協会でネパール山岳地域にYFiによる無線LANを使ったインターネット網を敷く手伝いをしています。同地域は電力に恵まれず、小型発電設備の整備充実が課題です。小型発電のノウハウ取得に非常に興味を持っています。
佐藤三枝子 (水曜日, 04 4月 2012 15:01)
次回講習会日時はいつですか
特定非営利活動法人エコロジーオンライン (水曜日, 04 4月 2012 15:31)
南平さま、佐藤さま
コメントありがとうございます。
エコロジーオンラインは藤野電力さんを取材させていただいた立場ですので、ノウハウの指導や次回講習日程については、直接、藤野電力さんへお問い合わせいただければ幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。
http://fujinodenryoku.jimdo.com/