6月20日~22日までの3日間、ブラジルのリオデジャネイロで「国連持続可能な開発会議(リオ+20)」が開催された。この会議は、1992年のリオ地球サミットから20周年にあたる今年6月に開催が約束されていていたもので、世界の指導者たちが中心となって、どのように貧困を削減し、社会を良くし、環境を保護できるかについて話し合うことになっていた。
2050年までに世界の人口は90億人になる。しかし地球は大きくはならない。最初の会議から20年たったいま、発展の度合いや貧富の差が、各国の話し合いをますます難しくしている。
この会議中に、各国指導者のスピーチが行われたが、いちばん最後にスピーチをした、人口300万人という小さな国ウルグアイのムヒカ大統領の演説が話題になっている。
「西洋の富裕社会が持つ同じ傲慢(ごうまん)な消費を世界の70億~80億人の人ができるほどの原料がこの地球にあるのでしょうか?……貧乏な人とは、少ししかものを持っていない人ではなく、無限の欲があり、いくらあっても満足しない人のことです(一部抜粋/翻訳:打村明)」
この演説の全文を、ぜひ家族の人と一緒に読んで考えてほしい。
文/温野まき
まだコメントはありません。