~市民ファンドを利用したミドルリスク・ミドルリターンの市民共同発電所の作り方講座~
これまで全国で地域のシンボルとして、また協同で地産地消の自然エネルギー普及を進める方法として寄付型の市民共同発電所が国内の心ある市民活動として数多く作られてきました。
10kW以上の中規模太陽光発電は全量買取で42円・20年間の固定買取制度(以下、FIT)が7月から施行されています。FITの出現により配当と元本返済が得られる出資型方式の実現も全国で模索されています。
PV-Netでは各地で試行されている、中規模の太陽光市民共同発電所作りをサポートするわが国では初めての「市民ファンドサポートセンター(PFSC)」を立ち上げました。
さらにサポートするばかりでなく、PV-Net自身も東北復興支援や地元の人達の要望に合うよう協力して、自律的に運営のできるシステム建設と運営づくりを積極的に進めています。
専門家だけでなく、市民がかかわって地域の主役となれるには、地域の特性に合った体制つくりとスキル(技術・技能)を習得できる人材育成が欠かせません。
FITを投機ファンドだけに席巻されないように、市民でつくるミドルリスク・ミドルリターンの市民ファンドの活用と実際の市民共同発電所作りの実務を学び理解し合う講座を下記の通り開催します。ぜひ、ご参加ください。
開催時間:2012年9月29日(土)、30日(日)
開催場所:小諸エコビレッジ(長野県小諸市北竹原4717番地)
http://www.komoro-ecovillage.jp/
Tel:0267-41-0961、または090-1509-0910(藤井)
参加費:一般2,000 円/PV-Net会員1,500 円(宿泊費は別途)
特別編は無料、参加人数枠50名
申込み〆切日9月28日
主催:NPO法人太陽光発電所ネットワーク
共催:㈱アバンティ、こもろはす俱楽部
後援:長野県、港区、小諸市(後援は特別編を対象。いずれも調整中)
お申込みは以下のHPからお願いします
http://www.greenenergy.jp/guide/infomation.html
――カリキュラム内容――
●1日目:9月29日(土)11:00~16:00
導入編 「固定買取制度と市民ファンドサポートセンターの役割」
座学編 買取制度・市民ファンド活用の実際
座学講座1.出資について(匿名組合等の実際)
座学講座2.中規模太陽光発電設備の系統連系と発電量確保について
実学編
実学講座1.太陽光発電を測る中規模太陽光発電は発電量確保が要です。建設の段階から保守・運営の見通しを立てておく必要があります。その為には設置した太陽光発電を市民自ら監視できる「技能」が問われます。発電量の測定技能を習得する意味で「I-Vトレーサー」の使い方を学びます。実際に中古パネルを測定し、不具合内容を把握するコツを習得し、さらに中古品としての活用可能な自主的な基準作りを試行します。
●2日目:9月30日(日)10:00~12:00
実学講座2.企画設計の初歩
広大なエコビレッジに太陽光発電を設置するとしたらという設定で、数班に分かれて「小諸エコビレッジの地図+巻尺+カメラ+方位磁石」を持って実測をします。それを基に「緑を生かした設置」、「緑と共生した太陽光発電」を前提とした「小諸エコビレッジ」にふさわしい設計プランを作り、今後の小諸エコビレッジづくりに応用する予定です。
13:00~14:30 特別編.以下参加費無料
特別編/シンポジウム
「市民の手による自然エネルギー普及と活用」
日本では住宅用が9割と言われるように太陽光発電はこれまで市民主体で普及が進んできました。FIT導入後健全な太陽光発電の普及には市民参加の重要性が増しています。それには自治体の政策と密接に連関しながら地域づくりにつながるソーラーライフ=スマートコミュニティつくりをどのように進めていくかが求められています。この視点から小諸エコビレッジに関連されている自治体担当者、実践中の地域活動Gを交えて情報共有と意見交換を進めます。
コーディネーター・都筑建(PV-Net事務局長)
パネラー・中島恵理(長野県地球温暖化対策課長)
・岡本一道 (こもろはす俱楽部)
・伊藤麻紀 (小諸エコビレッジ理事)
・藤川まゆみ(NPO法人上田市民エネルギー代表)
・伊藤博文(伊豆の国市民共同発電所、静岡世話人)
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