エコロジーオンラインではこれまで、東京都と協働してお台場の潮風公園に太陽光発電施設「ひだまり~な」を設置するなど、再生可能エネルギーの普及啓発事業を実施してきました。
また、当団体の活動から生まれたNPO法人そらべあ基金は、涙を流すホッキョクグマの「そらべあ」をメインキャラクターに、企業、個人の協力によって全国に33基(2012年11月1日現在)のそらべあ発電所を寄付してきました。
そんななか、2011年3月11日に東日本大震災による福島第一原発事故が起きます。2年近くたつ現在も全国の原子力発電所の再稼働もままなりません。まさに今、地球温暖化をもたらさない再生可能エネルギーによる発電の重要性が高まっています。そうした社会的な要因を背景に、今年7月、太陽光、風力、バイオマス、中小水力、地熱などの再生可能エネルギーから生まれた電力を、固定価格で、固定期間買いとる「固定価格買取制度」がスタートしました。その結果、太陽光発電を中心に全国に多数のメガソーラー発電所が誕生しつつあります。
そうした事業の多くは、地元住民中心ではなく、大手資本を中心にしたものが多いのが現状。このままでは、幅広い国民負担によって開発された地域の発電所の利益の多くが中央へと吸収されていきます。世界経済が混沌とするなか、日本企業が再生可能エネルギーに活路を見出すことは願ってもないことです。しかしまた、利益がしっかりと地域に環流する仕組みも重要です。
エコロジーオンラインはこれまで「そらべあ」などの活動を通し、太陽光発電や風力発電などの地域に根ざした企業とともに普及啓発事業を行ってきました。市民出資で風力発電所をつくってきた仲間もいます。そうした仲間に協力していただき、市民出資の発電所が生まれるお手伝いをすべく「そらべあエネルギー株式会社」を立ち上げることにいたしました。エコロジーオンラインが手がける事業ですから、そらべあなどをフル稼働した普及啓発や環境教育効果を狙う取り組みとなります。
まずはエコロジーオンラインの本部がある栃木、群馬、茨城、埼玉など、近隣のみなさまのお手伝いをしていこうと思います。地域エネルギーをともに開発し、元気な地域を形作っていきましょう!
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