交流に負けたエジソンも絶賛!LED照明、直流ビル『スマートDCオフィス』がエコプロダクト特別賞

大成建設と東芝が共同で実施した、建物内直流給電システム『スマートDCオフィス』が、第9回エコプロダクツ大賞推進協議会特別賞(節電優秀賞)を受賞しました。

大成建設プレスリリースhttp://bit.ly/QYd3Rx

 

エジソンが発明した電気は直流だったのはご存知ですか?そして、直流をそのまま送電する「直流送電」する会社を立上げました。でも「直流送電」の欠点は、送電距離が1~2kmと短いことで、当時の直流の石炭発電所が各所にできて黒煙がもくもくと立ち上っていたそうです。日本でも何カ所か建設されたみたいですね。

詳しくは、電流戦争 Wikipedia http://bit.ly/11B4ehv

敵対する元エジソン部下ステラが主導するウエスティングハウス陣営に対して、こんな記述もあります。ホントかどうかは検証してませんが。

 

『エジソンは交流の使用に反対する宣伝工作を行った。エジソンは人々に交流の危険性を印象付けるため、個人的に動物を交流電気によって処分する実験を実施した。はじめは野良犬や野良猫、最終的には象に及んだ。対するテスラ側も人体に交流電気を流すショーを行い安全性を主張した。』

こんな野蛮な行為を・・・発明家エジソンのイメージが崩れますね。

 

ところで本題に入ります。

 

大成建設&東芝が、建物内を交流(AC)ではなく直流(DC)給電にしたのは、なぜでしょう?

この事業に国も補助しています。エネルギー管理システム導入促進事業(BEMS)http://sii.or.jp/bems/

 

 

交流は電気を遠くまで運ぶ(長距離送電)のに適した送電方式です。原子力発電所で「集中発電」された電気を、東京など大都市まで運ぶのに適しています。ビルや家庭では、送られてきた電気をACからDCに「変換」して使用する機器が多くあり、パソコン、オーディオなどがそうで、LED照明も直流で点灯します。でも、こうして変換することで、電気は損失(ロス)しているのです。

 

太陽光発電で発生する電気は直流ですので、それをそのまま使用すればロスも少なくなります。

しかし現在のビルや一般家庭では交流を送る配線になっているので、一旦交流に変換してからLED照明などに送り、その機器のなかで直流に変換するという無駄なことをしています。

 

太陽光などの電気をそのビルや一般家庭、近隣の地域で使用するのであれば、交流変換する必要もありません。極端ですが「分散発電」された電気を地産地消すれば、交流にしなくて良いのです。また蓄電器(バッテリー)も、直流で蓄電します。

 

このように太陽光など分散型発電には直流の利点が多いのです。ただし交流モーターを使用する機器もあるので、全て直流機器にするのには研究開発が必要ですので、まだまだ時間がかかりますが、今後発売されてくるとおもいます。

 

エジソンが生きていれば「おれの言った通りだろう~」なんて言うのではないでしょうか。

著作者 辻川英章の紹介

 プロフィール  LED照明の楽画企(らくがき) 代表 辻川英章

節電・省エネ、コンサルティング(中小企業の工場、事務所、店舗、その他各種施設の電力使用状況の分析し、最適な節電及方法及びLED照明のアドバイス及び運用)①LED照明導入による節電②電力購入方法の変更による節電③運用方法の最適化による節電■LED照明の販売(既存照明から最適な使用電力、明るさ、光りの色、配向など業務に最適なLED照明の販売)その他・各種節電機器の販売 ・「電力マネジメント戦略」勉強会、セミナーの開催   Webサイトhttp://www.rakugaki.co.jp/ 

 

«一つ前のページへ戻る