10月19日(土) に東京都三宅島で「三宅島大学ボルダリングカップ2013」が開催された。ボルダリングとは、フリークライミングの一種で、ロープを使わずに体ひとつで岩や石を登るスポーツのことだ。
実は三宅島は、世界的プロクライマーに注目されるほどのクライミングスポット。2011年6月には、島内にある「三宅村レクリエーションセンター」に国内屈指のクライミングウォールが誕生し、ボルダリングは島民の屋内レクリエーションとして定着。現在、「三宅島フリークライミングクラブ」メンバーは島外も含めて300名を超えている。
今大会は、東京都と公益財団法人東京都歴史文化財団が展開している事業「東京アートポイント計画」の一環として、2011年に三宅島で開校された「三宅島大学」の2周年記念行事として行われた。
「三宅島大学」は、三宅島全体を“大学”に見立てて、さまざまな“学び”の場を提供するプロジェクト。誰もが参加でき、講義や実習、課外活動を通して124単位で卒業することを目標としている。
大会プロデューサーに招いたのは、クライミングフォトグラファーであり国際大会でルートセッターも務める飯山健治氏。飯山氏は、三宅村レクリエーションセンターのクライミングウォールの設計も担当している。
島内限定で大会参加者を募ったが、それでも小学生から50代まで、40名以上がエントリー。初級・中級・上級クラスごとに与えられた課題を制限時間以内にクリアし、予選での完登数をもとに決勝戦で優勝を競った。
すっかり三宅島に定着したボルダリングは、島の観光資源として着実に脚光を浴びつつある。
(文 温野まき)
【主催】東京都、東京文化発信プロジェクト室(公益財団法人東京都歴史文化財団)、三宅島大学プロジェクト実行委員会、三宅村
【協賛】パタゴニア日本支社、株式会社ロストアロー、株式会社キャラバン、株式会社エイアンドエフ、MAD-CROC JAPAN、株式会社エムファクトリー
【協力】東海汽船株式会社、三宅島フリークライミングクラブ
三宅島フリークライミングクラブ
三宅島大学
http://www.miyakejima-university.jp/
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