9月23日、ニューヨークの国連本部で国連気候変動サミットが開催された。ニューヨークに31万人を集めたピープルズクライメートマーチはこのサミットに参加する世界のリーダーたちに気候変動に対する具体的なアクションを求めて行われたもの。ニューヨークでは22日からは1週間にわたって気候変動に関するセミナーやワークショップを実施するクライメートウィークも行われ、様々な情報が伝えられてくる。
クライメートウィークの基調講演で登壇したアップルのティム・クックCEOは「 誰も地球が間違った方向に向かうことを求めるような人はいない。消費者はとても賢いし、世界の圧倒的多数の人が正しいことをすべきだと願ってるはずさ」と語り、経済か地球環境かという二者択一の考えをやめ、その両方を追うべき時だと持論を展開。事業活動と地球温暖化防止は両立できると訴えた。
Apple CEO Tim Cook on climate change: No trade-off between economy and environment
そうした流れを象徴するような発表もあった。化石燃料産業から莫大な利益を得てきたロックフェラー財閥が化石燃料産業への投資引き上げることを発表したのだ。
一方、ハリウッドからも声があがる。気候変動を担当する国連ピース・メッセンジャーに選ばれたレオナルド・ディカプリオは、クライメートサミットのスピーチで「気候変動という問題は個人ができる選択を超えるまでに成長しています。今こそ、世界中の企業や政府が確固たる態度で大規模なアクションをすべきです」と語り、世界のリーダーにたちに熱く訴えた。
Leonardo DiCaprio at the UN: 'Climate change is not hysteria – it's a fact'
そして会場には、もうひとりのハリウッド俳優、モーガン・フリーマンが語りを担当したドラマチックな映像が流され、次世代に与える影響の大きさをビジュアルで深く印象付けていた。
文/EOL編集部
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