製品の開発・調達の目的及び背景
地球温暖化は深刻化し,温室効果ガスの削減は喫緊の課題である。また,逼迫する首都圏直下地震,南海トラフの地震などの地震災害に対して国土強靭化策を進めることも喫緊の課題である。特に地震で生じる地盤の液状化は,広範囲で発生し,遠方でも甚大な被害が生じるため,環境負荷が少なく低コストな持続可能な方法での対策が望まれる。一方,日本の森林資源は、極めて豊富で使用すべき時代となっている。新たな木材需要を生み出す必要があり,政策的にも土木分野における木材の幅広い利用拡大が期待されている。
本技術は、かつては使われていたが現在ではほとんど使われなくなった木杭が地下水の浅い地盤においては今もなお機能を果たし健全であることに着目し,これを液状化対策材料として使用し,環境負荷が極めて小さく地球温暖化緩和策となる液状化対策技術として確立したもので,この技術により、木材利用の需要拡大につなげる。
製品・調達の特徴
間伐材の皮を剥ぎ先を尖らせただけの生材の丸太を用い,意図的に地球温暖化緩和を行う液状化対策を世界で初めて実現した。
住宅メーカ等と連携し,関東圏などの都市部において,間伐材を大量に使用する本工法の需要拡大をはかり,これらの工事への木材の販路拡大を狙う。
本工法は木材を大量に使用するため,素材生産者等と連携し,工事への安定供給をはかる。
コメントをお書きください