【間伐ネット会長賞】木目浮かし彫りによる内装壁画 / アート信州有限会社

製品の開発・調達の目的及び背景

 従来の間伐材は、何の付加価値も付けないまま建設関係や土木関係に使われたり、付加価値を付けた物でも小規模な工芸品がほとんどでした。

 今回の壁画は、長野森林組合より「従来の看板のような小物では無く、大型作品の加工ができないか?」との問い合わせに対し弊社独自で加工方法を考案した作品です。 

製品・調達の特徴

 木目浮かし彫りは、砂の粒子を高圧で吹き付ける「サンドブラスト」の工法を使い、冬目を残しながら絵柄の背景部(夏目)を深く彫ることにより、絵柄が浮かび上がる技法です。

 この絵画は、幅110mm×丈900mm×及び幅110mm×丈3000mmの杉の板に木目透かし彫りを施してから現地で繋ぎ合わせた物です。(絵柄は佐久市名物のコスモスと気球を描いています)

 正面口のレリーフの最も大きな面で縦3m×横5m、その他通路両側の腰壁部分を含めた大型作品であり、これほど大きな間伐材のサンドブラストの彫刻品は全国的にもあまり例がないと思われます。(少なくとも今まで聞いたことがありません)

 また、作品の大きさは、柔軟に対応出来る上、ほとんどの針葉樹で加工が可能なため他地域の間伐材にも応用することができます。

アート信州-有限会社 製品づくり.pdf
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