
南太平洋の島国フィジー共和国が12日、世界に先駆けてパリ協定を批准した。
昨年12月に世界195か国が参加したCOP21で採択されたパリ協定は4月にニューヨークで署名式典が行われる。それに向けて批准する国が相次ぐと見られている。
フィジーが位置するオセアニアにはバヌアツ、トンガ、ツバルがある。温暖化による海面上昇で国家消滅の危機に瀕する国々だ。このパリ協定の成立にも大きな役割を背負った。
先進国の支援を受けてフィジーは2030年までにすべての電力を再生可能エネルギーでまかなうこと決めている。エネルギー分野からのCO2の排出を3割にまで削減することが目標だ。そのためにはパリ協定の発効が重要な鍵となる。
温室効果ガスの排出の55%を越える55の国々が批准するとパリ協定は発効される。温室効果ガスを大量に排出してきた先進国からもいち早い批准のニュースが届くことを祈りたい。
<参照リンク>
Fiji becomes first country in the world to ratify Paris
agreement
翻訳・文 / ソーシャルエコロジー研究所
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