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いよいよ夏本番。昆虫や小さな生き物たちが活発に動き出し、自然を観察するにはまたとないシーズンです。エアコンの効いた部屋でじっとなんかしてないで、図鑑やノートを片手に、公園や林、川や海へ飛びだしてみよう。
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ファーブルをはじめ、自然観察の達人は、まず身近な昆虫を知ることを大切にしています。たとえば、庭先でせっせとえさを運ぶ働き者のアリ。ファーブルもアリの行列をいろいろ観察して、その時のようすを『昆虫記』に書いています。今度はみんながアリの秘密を探ってみる番ですよ。
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花のミツを求めてやってくる色とりどりのチョウはきれいだけど、夜になって街灯に集まってくるくすんだ色のガはこわいなんていう人も少なくないでしょう。でも、日本に住むチョウが約260種類なのに比べて、ガは何と5,000種類もいるとか。今回は、身近で舞っているチョウとガを観察してみましょう。
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姿が気味悪いなどといわれ、何かと嫌われることの多いクモ。でも、その不思議な体のしくみや、工夫にとんだ生活のようすなどがわかるとなかなかおもしろい生き物です。クモは、北極と南極以外のほとんどの地方に住んでおり、まだ知られていないこともたくさんあります。観察を続けると、誰も知らない新しい発見ができるかもしれませんよ。
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