山を歩こう、その準備。
お父さんは仕事でいそがしいし、みんなも塾やスポーツでたいへん。でも、そんな今だからこそ、自然の中でゆったりする山歩きは大切なひととき。次の週末は、家族で日帰りハイキングなどはいかがですか。ガイドブックを開き、地図を広げながら、みんなでプランをねってみませんか。
ゆとりある計画をたてる
山歩きプランのいちばんのポイントはムリなスケジュールをたてないこと。ガイドブックを見ていると、ここも行きたい、あれも見たいと、ついよくばりがちですが、実際に歩いてみると、鳥を見たり、スケッチをしたり、歩く以外のことにけっこう時間がかかるもの。バテた時の休憩時間だって必要です。家族の中でいちばん小さな子供の体力に合わせて、ゆとりのスケジュールを組むことが大切です。
山歩きの服装は?
木の枝や草で思わぬけがをしないためには、服装は長袖・長ズボンがベスト。でも、暑い時は半袖シャツと短パンの方がむしろ気持ちがいいかも。もし、寒くなったり、やぶの中を歩くような時は、トレーニングウェアを重ね着すればよいでしょう。靴はくるぶしまで入る軽登山靴か、底が堅めのスニーカーを。帽子も必需品です。首の虫よけにバンダナを巻くのもカッコイイですね。
これだけは持っていきたい装備品
山歩きの持ち物は、必要最小限に、軽くをモットーにね。
雨具にもこだわろう
山の天気は変わりやすいもの。朝晴れていても、午後には雨なんてことも珍しくはありません。雨で服や荷物がびしょびしょになるとちょっとみじめ。雨具にもこだわりをもって、どんな天気もドンとこいの気持ちでいましょう。もちろん、ビニール製のポンチョでもかまいませんが、できれば、ゴアテックス製のようなしっかりした雨具を用意しておくと、汗をかいてもむれないし、肌寒い時には防寒着としても利用できて便利です。
荷づくりひとつで疲れない
日帰りハイクならデイバッグなどでも充分。ただし、ほとんど一日中背負うものですから、肩にパッドがあり、背中にフィットするザックでないと疲れます。パッキングの際には、出し入れが少なく軽いものを下に、真ん中に食料を、重い物やひんぱんに出し入れする物を上に詰め、重心をザックの上の方にもってくるのがコツです。背中にゴツゴツ当たるものがないか、バランスはどうか、実際に背負ってチェックしてみましょう。
自然を汚さないハイカーになろう
自然の中では、ゴミをポイ捨てしないというのは最低限のマナー。出したゴミを持ち帰るのはもちろんですが、その前になるべくゴミを出さないような準備を心がけましょう。たとえば、不必要な包装紙やパッケージははずしてからザックに詰める。紙コップや紙皿、紙ナプキンなどすぐゴミになってしまう物は持ち歩かないなど。落ちているゴミを拾うくらいのゆとりがあれば、もう、りっぱなハイカーですよ。
やさしそうなコースでも、地図は必需品
山歩きには、国土地理院の地形図をぜひ忘れずに。2万5千分の1の縮尺では、地図上の1cmが250mの距離ですが、等高線の幅がせまくなるほどこう配も急になりますから、同じ距離でも進むスピードは遅くなります。また、登山道か林道かといった道のようすもわかりますから、計画を立てる時にも便利です。持ち運ぶ時のために小さくたたんで、いつでも取り出せるところに入れておきましょう。
山歩きの疲れがとれる温泉も探しておこう
一日中、山を歩きまわって疲れない人はいないでしょう。そこで、軽く温泉につかってから家路につくなんてのも手です。最近では、入浴だけ利用できる温泉もたくさん増えていますが、どこでも温泉があるというわけではありませんから、前もって下調べをしておくとよいでしょう。ただし、山歩きの前に温泉につかると頭も体もボーッとしてしまいますから要注意です。
コメントをお書きください