自然で作ろう、遊ぼう
林や公園、川原に落ちている木の枝や葉…。自然の中には、いろいろな形や素材がありますね。これらを使って何が作れるか、どんな遊びができるかを考えてみませんか。また、自然と一緒に遊ぶ「ネイチャーゲーム」にもチャレンジしてみましょう、テレビゲームとは違った楽しさがきっと見つかりますよ。
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木で作ってみよう
自然の中にあるものは、創造力ひとつでいろいろなものに変身します。たとえば、森の中で落ちている枯れ枝なんかも、ちょっと手を加えるだけで楽しい道具やおもちゃに。小枝は、いらなくなった歯ブラシややすりで土やささくれを取り除くときれいになります。ただし、枝を折ったり、必要以上に材料を集めたりすることはしないようにね。
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自然で作る(1) ドアプレート
輪切りにした平らな板などに、穴をあけてひもを通します。その上に、細かい枝やつるを使って自分の名前をこしらえて接着剤ではります。どんな小枝をどうならべるかが工夫のしどころですね。
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自然で作る(2) 流木のハンガー
川原などで弓形に曲がった小さな流木を見つけたら、真ん中にきりで穴をあけ、針金を通してペンチで曲げてフックにします。世界に2つとないユニークなハンガーのできあがりです。
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自然で作る(3) ぼうしかけ
小枝がついた枝から、根もとを少し残してのこぎりで小枝を切り取り、接着剤や釘を使って台にしっかりと固定すると、ぼうしかけになります。ほかにも創造力をたくましくして、何が作れるか考えてみてください。
自然で遊ぶ その1 ササ船
葉っぱで作る船遊びは昔からありました。みんなでいろいろな形の船を作って、川や沢で競争させてみましょう。
ボート
ササの葉の両はしを内側に折り曲げ、切り込みを2つ入れます。いちばん左の切れはしをいちばん右の切れはしの中に差しこみます。
帆かけ船
えを長く残したササの葉でボートを作り、えの部分を立て、木の葉を帆のようにさします。
親子船
ショウブなどの細長い葉で、片方の折り返しを長くとって、ボートを作ります。その上に、あまった葉で小さいボートを作ると、親船の上に子船を乗せた親子船のできあがり。
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自然で遊ぶ その2 ネイチャーゲーム
「ネイチャーゲーム」は、遊びながら、五感で自然とふれあうことができるもの。アメリカで生まれたゲームですが、中には日本生まれのものもあります。子どもも大人も一緒になって、自然を肌で楽しんでください。
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サイレントウォーク
人数:2人以上
用意するもの:特になし
2人以上で一緒に森の中を歩いていろいろなものを観察します。ただし、絶対にしゃべってはいけません。言葉の代わりに、たとえば、昆虫にまつわる発見は親指、小鳥は人差し指、その他の発見は薬指というようにサインを決めておいて、何か見つけたらそのサインで教え合うのです。静かに歩くと、まわりの自然にも敏感になれるし、虫や動物たちもありのままの姿を見せてくれますよ。
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目かくし歩き
人数:2人1組
用意するもの:目かくしになる布
2人1組になって、1人が目かくしをします。目かくしをした人は、パートナーの案内で自然の中を歩きながら、目以外の感覚を使ってそこに何があるかを感じます。木にさわったり、草のにおいをかいだり、小川の音に耳をすましたり…。目が見えないというだけで、他の感覚が鋭くなり、ふだんとはまったく違った感覚が味わえます。10分ほど歩いたところで目かくしを取り、先ほど体験した自然を思い出しながら、もう一度歩いてきた道をたどります
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フィールドパターン
人数:何人でも
用意するもの:フィールドパターンカード、えんぴつ、袋やバンダナ
最初に、○や△、編目やYの字など、さまざまな形や模様を決め、フィールドパターンカードに書き込んでおきます。参加者は自然の中を歩きながら、足元の花から遠くの風景まで、書かれたパターンを一つずつ探し出し、見つけたらカードにチェックしていきます。小さなものは、袋やバンダナにくるんで持ち寄りましょう(虫などはそっとしておいてあげようね)。見つけ終わったら、発見したものをみんなで発表し合います。持ち帰ったものは後で自然に戻しましょう。
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