アメリカの水道水汚染 数百万人の健康に影響か

rajkiran Ghanta CC BY-NC-ND 2.0
rajkiran Ghanta CC BY-NC-ND 2.0

数百万人が飲むアメリカの水道水に安全と言えないレベルの化学物質が含まれていることがわかってきた。

含まれていたのは有機フッ素化合物のPFAS類。高コレステロール、肥満、ホルモンの抑制、ガンとも関係がある化学物質だ。

PFAS類は60年ほど前から使われ始め、自然界での劣化が遅いこともあり、有用な化学物質として活用されてきた。ピザの箱、ポップコーン袋などの包装材、布、調理器具、消火器の素材などとして使われてきた。

多くの場で使われたためにその成分が空気や、ハウスダスト、食品、土壌、大地や地表にある水などに漏れ出し、たまたま水道水を汚染する結果となってしまった。

この化学物質の問題はカラダからの排出に時間がかかること。他の物質は数時間で排泄されるのに対し、その半分が排出されるのに3年半の時間がかかってしまう。そのため、少ない量の摂取であっても、蓄積が進んでしまうのだ。

最新の研究によれば、1,650万人におよぶ人が飲んでいるアメリカの水道水に6種類のPFAS類のいずれかが含まれ、米環境保護局の基準と同等か、それを越える量に達していたという。

PFAS類についてはすでに大手企業などによる対策は始まっているが、まだすべての生産が終了したわけではない。研究者たちは必要のある時以外、この物質を使わない社会づくりが必要だと訴えている。

<参照リンク>
Study: Public water supply is unsafe for millions of Americans

翻訳・文 / ソーシャルエコロジー研究所

 

 

www.eco-online.org Blog Feed

上岡理事長の姉である上岡陽江の里山スクール講座が開かれました。 (月, 30 12月 2024)
>> 続きを読む

SDGsを学ぶ里山クラウドファンディングが終了!皆さまから584,000円のご寄付が集まりました。 (Fri, 27 Dec 2024)
>> 続きを読む

気候変動の法的責任を問う 国際司法裁判所が公聴会を開始 (Tue, 17 Dec 2024)
>> 続きを読む

皆さまのクラウドファンディングのおかげで、奥佐野に仮設トイレができました! (Thu, 12 Dec 2024)
>> 続きを読む

関西学院大学国際学部SDGsプロジェクトとNPO法人エコロジーオンラインが協働~可搬型太陽光発電装置「じぶん発電所」でエコなクリスマスを~ (Thu, 12 Dec 2024)
>> 続きを読む

多田 ドローン撮影会レポート 11/25日<空から里山を見てみよう> (Wed, 11 Dec 2024)
>> 続きを読む

里山でスクール開校 体験講座拡充、参加募る (Fri, 06 Dec 2024)
>> 続きを読む

ヨーロッパ氷河の急激な融解は、地球に何をもたらすか? (Thu, 28 Nov 2024)
>> 続きを読む

<里山で学ぶ>「多田 里山スクール」が開校します! (Wed, 20 Nov 2024)
>> 続きを読む

【里山スクール講座①】丸岳コモン再生プロジェクト with けんちくや代表 山井忍氏 (Tue, 19 Nov 2024)
>> 続きを読む

«一つ前のページへ戻る