
地球温暖化を防止するために、世界で石炭火力発電所の閉鎖が進んでいる。パリ協定の発効でその流れが加速し、カナダは2030年までに国内の石炭火力発電所をすべて閉鎖すると発表した。
石炭火力を減らすことは気候変動対策として効果的であるだけでなく、石炭を燃焼させる過程から生じる重金属が大気中に放出されることも防ぐことができる。
石炭火力発電所の閉鎖が進むアメリカやヨーロッパに近い北大西洋のクロマグロを対象にしたアメリカの研究チームの調査で、2004年から2012年までの間に水銀汚染のレベルが19%ほど改善されていたことがわかってきた。マグロは海の生態系の頂点にいるため生物濃縮が起こりやすく、長く生きることから重金属の汚染が進みやすい。今回のマグロの調査の結果は北アメリカから放出された水銀の量や、北大西洋の大気や水の水銀濃度の推移と一致するという。
日本では東北大学の調査でマグロやメカジキなどのメチル水銀を比較的多く含む魚介類を妊婦が食べ過ぎると、生まれた子の運動機能や知能の発達に悪影響が出るリスクが増すことがわかってきた。日本人対象の調査では初めてだという。研究チームでは、食べ過ぎることなく、食物連鎖の上位にいるマグロなどを避け、サンマなどを食べるなど、魚種を選ぶことをすすめている。
大西洋のクロマグロの水銀汚染は改善しているが太平洋のマグロには疑問符がついたままだ。石炭火力発電に依存する途上国も多く、なんと日本では新設の計画が多く、世界のNGOからの批判のターゲットにもなっている。
地球のためにも、子どもたちのためにも、石炭火力発電所からの卒業を目指すべき時なのだ。
<参照リンク>
Burning Less Coal Means Less Mercury in Your Tuna
メチル水銀 マグロ過食に注意 妊婦から胎児へ影響、低濃度でも 東北大調査
翻訳・文 / ソーシャルエコロジー研究所
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