海外ニュース · 13日 8月 2024

気温が上昇するとホームランが増加する？気候変動と戦うスポーツ界

BACHELOR45, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons

パリオリンピックには、世界最高の選手たちが集結し、競い合った。しかし彼らは、ますます強くなるもう一つの敵とも戦っている。気候変動だ。

気候変動により平均気温が上昇し続けるにつれ、異常気象はより頻繁に発生し、激しさを増している。気候変動の影響は、世界的なスポーツイベントの観戦や試合だけではなく、人間の健康、さらには生命に壊滅的な影響を及ぼす可能性がある。

世界経済フォーラムの報告書である「気候変動が人間の健康に与える影響の定量化」によると、2050年までに気候変動により1,450万人が死亡し、12.5兆ドルの経済損失が発生すると言われている。

猛暑のオリンピック

昨年は記録上最も暑い年となり、2024年はそれを上回る可能性が高まっている。

パリが前回オリンピックを開催した100年前から、オリンピック期間中のパリの気温は3.1℃上昇した。これに対し組織委員会は、熱中症リスク評価のための暑さ指数測定やミストステーションなどの冷却エリアの設置、熱放散を最大化するためのユニフォームの採用などの対策を講じた。

消えゆくスキーリゾート

スイスのアルプスからロッキー山脈まで、世界中のスキーリゾートは気候変動の影響に苦しんでいる。気温の上昇が続き、降雪量が驚くべき速さで溶けており、複数のスキーリゾートが閉鎖を余儀なくされている。最近の調査では、2100年までに世界中のスキーリゾートの8分の1は雪がなくなる可能性がある。アルプス山脈ではクリスマスから新年にかけて記録的な高温に見舞われ、スイス北西部では気温が20.9°Cまで上昇したという。

雪のないゲレンデは、個々のリゾートだけに影響を与えるのではなく、スキー観光に経済を依存している町全体に影響を及ぼす。サイクリングコース、登山ルート、ウォーキングコースへの投資拡大から人工雪の使用まで、これらの地域の観光部門は、気候の脅威の高まりに適応するための転換を迫られている。

過酷な気候の中のマラソン

異常気象が深刻化するにつれ、人命の危険を避けるため、世界中のマラソンや長距離レースが延期、中止、または深夜に実施されるようになっている。

カタールで開催された2019年世界陸上競技選手権大会の主催者は、ドーハの日中の暑さのため、女子マラソンを現地時間の午後11時59分にスタートすることを選択した。しかし、夜間でも気温は32℃を超え、湿度は70％を超えた。その結果、68人の出場者のうち28人が完走できなかった。

最近の研究では、気候変動により、21世紀後半までにオリンピックマラソン開催が可能な都市の数が最大27％減少する可能性があることが判明した。地域の多様性と人間の健康を守るためにも、10月にマラソンを開催することを検討しているという。

一方、野球では・・・

一部の野球チームにとっては、気候変動は異なる影響を及ぼしている。

研究者らは、2010 年以降、気温の上昇でボールが飛ぶ際の空気抵抗が減ったことにより、500 本以上のホームランが生まれたことを発見した。

これは、気候変動による温暖化によって、毎シーズン平均58本ものホームランが増えたことになる。

スポーツイベントの未来は、気候変動の脅威にさらされている。異常気象がますます一般的になる中、選手、サポーター、スポーツ自体を守るための適応策がますます重要になっている。

※この記事は、一部AIを使用しています。

＜参照リンク＞