· 

昆虫の大量絶滅が話題! フランスではハチの大量死の原因となる殺虫剤を使用禁止に

Final Repose by William Grootonk  / CC BY-SA 2.0
Final Repose by William Grootonk / CC BY-SA 2.0

Business Insider Japanが19日、「我々は「6度目の大量絶滅」の過程にいる? 昆虫の減少が表す危険なサイン」とする記事を配信している。

昆虫の減少につながる原因として農薬の使用があげられているが、それに関連する情報でフランスがネオニコチノイド系殺虫剤5種類を使用禁止にするという記事をテレグラフ紙に見つけた。

ニュースを伝えたテレグラフ紙によれば、EUでは一昨年12月、クロチアニジン、イミダクロプリド、チアミトキサムの3種類の使用を禁止。フランスはさらに厳しく、チアクロプリド、アセタミプリドを加えたネオニコチノイド系殺虫剤5種類を屋外、屋内の区別なく禁止することにしたという。

ネオニコチノイドは害虫の中枢神経系を攻撃する殺虫剤だが、花粉を媒介するハチの精子数に減少をもたらし、記憶や帰巣本能をかく乱させることがわかってきた。

だが、こうした動きに反発する農家もいる。自分たちだけがネオニコチノイド系殺虫剤を使えないとなると、国際的な競争力が失われるというのだ。また、これらの殺虫剤を禁止しても、他の農薬に置き換わるだけだと主張する農家もいる。

日本に関していうと、ネオニコチノイド系殺虫剤は禁止されておらず、「特別栽培」ブランドの農作物など、農薬の量を減らすためにネオニコチノイドなどのより強い殺虫剤が使われていると専門家は指摘する。

国連は昨年、ハチや蝶などの花粉を媒介する無脊椎動物の4割が絶滅の危惧にあることを発表した。

「沈黙の春」の到来を防ぐためにも、農薬の使用方法を考え直す時期に来ている。

<参照リンク>
France becomes first country in Europe to ban all five pesticides killing bees 

翻訳・文 / エコロジーオンライン編集部

www.eco-online.org Blog Feed

日本で相次ぐ山火事、背景に温暖化の影響か (月, 24 3月 2025)
>> 続きを読む

25周年迎え新たな一歩 佐野のNPO法人 エコロジーオンライン バングラに発電機寄付へ SDGsさらに実践 (Tue, 18 Mar 2025)
>> 続きを読む

栃木市で実施される「里山シンクロニシティ」に出展します。 (Mon, 17 Mar 2025)
>> 続きを読む

里山再生人つなぐ場を 元東電社員・佐野の田中さん 専門家招き体験講座 (Wed, 12 Mar 2025)
>> 続きを読む

貧困の子に勉強の明かりを 簡易型太陽光発電 佐野市のNPOがバングラデシュに寄贈へ (Thu, 06 Mar 2025)
>> 続きを読む

気候変動とウィンタースポーツ 2060年のスキー場はどんな姿か? (Wed, 05 Mar 2025)
>> 続きを読む

気候変動と大量死――ボツワナのゾウに何が起きたのか (Fri, 24 Jan 2025)
>> 続きを読む

【日本環境教育フォーラム】インドネシア活動報告会のお知らせ (Fri, 17 Jan 2025)
>> 続きを読む

気候変動の法的責任を問う 国際司法裁判所が公聴会を開始 (Tue, 17 Dec 2024)
>> 続きを読む

ヨーロッパ氷河の急激な融解は、地球に何をもたらすか? (Thu, 28 Nov 2024)
>> 続きを読む

«一つ前のページへ戻る