東北の珍味として知られるホヤ。
東北新幹線の車中で販売されるホヤの燻製は知る人ぞ知る一品です。
そんなホヤが大きな問題となっている海洋のプラスチック汚染の解決に一役買うという情報をロイターが伝えています。
私たちが口にするホヤは、水がきれいでミネラル分豊富な海に育ちます。その一方、彼らは順応力も高く、汚染が進んだ海でも元気に育ち、船に付着したり、ビーチで繁殖する厄介者としての一面もあるようです。
ホヤは一度着床したら、ずっと同じ環境で育ちます。その場でポンプのように海の水を吸い、栄養分を取りこんで吐き出します。
その過程のなかでマイクロプラスチックも飲み込み、殻のなかに取りこんでしまう。どんなところにも生きられ、移動しない生き物であることから、各海域のプラスチック汚染の比較が可能になります。
30年後の海にはサカナ以上のプラスチックが存在すると話題になっていますが、マイクロプラスチック汚染の状況についてはまだよく理解されていません。ホヤは脊椎動物に近く、生物学の研究材料として有用です。その研究の副産物としてイスラエルの研究者たちが目をつけたそうです。
この話を裏返すと、美味しいホヤが食べられる環境を守るためにも、プラスチック汚染はすぐにでも止めなければいけません
日本でも途上国のプラスチック問題を解決する取り組みが始まりました。
私たちがどんな貢献ができるのか見守って行きたいと思います。
<参照リンク>
Meet the sea squirt, sucking up plastic particles from
the sea
翻訳・文 / エコロジーオンライン編集部
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