表彰式には、理事長の上岡、理事の加藤の2名で参加。エコロジーオンラインは、新エネ大賞の銅メダルに相当する「新エネルギー財団会長賞」を受賞し、賞状と盾をいただきました。

受賞のポイントは、「音楽やキャラクターなどのコミュニケーションツールを使って、再生可能エネルギーに関する普及活動を実施している。このような発想で地球環境問題や再生可能エネルギーに関する普及活動を行っている点に独自性があり、また、長年にわたって継続していることが評価された」点です。

2000年の発足以来、すべての人のライフスタイルに起因する地球温暖化問題と、その対策となる再生可能エネルギーについて、音楽やキャラクターなどのコミュニケーションツールを通じて、わかりやすく伝える活動を行ってきたエコロジーオンライン。2016年4月に発生した熊本地震の支援活動として行った「Green Power Caravan」では、5kWの太陽光パネルと37kwhの蓄電池を搭載し、屋外ステージとして使用できるソーラーパワートラックを被災地に派遣。ソーラーランタン、ソーラークッカーといった災害時に活用できる支援物資や、太陽光発電100％のグリーンな音楽ライブを被災地に届けることで、再生可能エネルギーの有用性への理解を深めてきました。

この他にも、資源エネルギー庁との連携によるグリーンパワーの紹介絵本「ヤマネのナノぼうけん」の企画制作や、同絵本の読み聞かせやパネル展示の実施。実際に絵本に登場する再エネ機器を体験できる展示室を宮城県大郷町に開設するなど、継続的なエネルギー・環境教育を実践してきた功績が認められ、今回の受賞に至りました。

エコロジーオンラインが長年にわたり実践してきた、音楽やキャラクターを活用した普及啓発活動を、このように評価いただいたことは大変うれしく思います。その一方で、わたしたちが現在進行系で取り組んでいるのが途上国への支援です。

平成29年12月11日～平成30年1月31日まで実施したクラウドファンディング「マダガスカルでの挑戦！環境の保全と教育で子どもたちに笑顔を！」では、31名の支援者から49万8千円の支援金を獲得することに成功しました。2月1日からは、トヨタ自動車株式会社の「トヨタ環境助成プログラム」の助成を受け、「マダガスカルの森を守り、子どもたちに笑顔を！里山エネルギースクールプロジェクト」が始まりました。家畜の糞尿から生み出すバイオガスや、太陽エネルギー機器の活用により、日本の循環型エネルギースタイルを子どもたちや現地人材に伝えるスクールを開設することで、マダガスカルの森林破壊、ひいては気候変動の影響の緩和を目指しています。

こうしたバラエティに富む我々の活動を、いつもやさしく見守り、応援してくださっている関係者、支援者のみなさまには、改めて感謝の気持ちを申し上げたいと思います。そしてこれからもさまざまなプロジェクトを通じて、医療、福祉、生活改善、森林保全、気候変動対策など、たくさんの人々の支援につながるよう、力を尽くしていきます。

チーム・マダガスカル

＜参照リンク＞
平成29年度新エネ大賞受賞事例

取材・文 / 加藤 聡