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ペット人気が高いカワウソも絶滅危惧種!?第二のニホンカワウソを生まないために

ユーラシアカワウソ / Eurasian Otter

ユーラシアカワウソは、食肉目イタチ科カワウソ属に分類されます。

カワウソ属は世界に13種類おり、彼らはそれぞれに生息する地域や環境に合わせて独自の進化をしてきました。

その中で最も広い生息域を持つのがユーラシアカワウソです。

 

↓世界ではこんな野生のユーラシアカワウソが見られることも。

 

カワウソ属には、人気の高いコツメカワウソや、意外なことにラッコも属しています。

水族館などでもよく見るため身近な存在に感じますが、実はどちらも絶滅危惧種に指定されています。

 

かつて日本には、特別天然記念物にも指定されたニホンカワウソがいました。

ニホンカワウソは上質な毛皮を目的とした乱獲、森林伐採による環境破壊、河川の開発・工事による獲物の減少、農業や生活・工業排水による水質汚染、そして害獣として駆除されたことなどにより、

1979年8月に高知で撮影された個体を最後に、1980年代に絶滅してしまったと考えられています。

 

↓アクアマリンふくしまに展示されている最後のニホンカワウソの姿

アクアマリンふくしまより
アクアマリンふくしまより

ユーラシアカワウソは、コツメカワウソよりも一回り以上大きな体をしています。

平たい体と尾、そして手足の指の間に水掻きを持っています。

これらの特徴のように水の抵抗を受けにくい身体を持っているため泳ぎが大の得意で、目にも止まらぬ速さで泳ぐことができます。もし水族館などで遭遇したら、泳ぎに注目してみてください。

アクアマリンふくしまより
アクアマリンふくしまより

ニホンカワウソと同様の理由で、ユーラシアカワウソも世界中で絶滅の危機にさらされています。

 

人気のコツメカワウソを筆頭に、今、カワウソはペットとしての需要が非常に高まっており、それによる密猟が問題となっています。

可愛いカワウソをペットとして飼いたい気持ちもわかりますが、野生生物であるカワウソを自宅で飼育するのは非常に困難であり、カワウソにもかなりの負担がかかってしまいます。

ユーラシアカワウソを含むカワウソたちの現状についてまずは知ることから始め、彼らのために今、私たちにできることをよく考えてみましょう。

 

もっとユーラシアカワウソについて知りたい方は、YouTubeにて「特報どうぶつSDGs」が公開中ですので、是非ご覧ください!

https://youtu.be/I756G1A13v4?si=1tz-xS5Ko2zMRwK8

 

コピー・イラスト / kawe

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