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【トヨタ自動車環境活動助成レポート】マダガスカルでバイオガスの国際シンポジウムを実施しました。①

マダガスカルの未来のため国際バイオガスシンポジウムに集まった仲間たち
マダガスカルの未来のため国際バイオガスシンポジウムに集まった仲間たち

トヨタ自動車の支援を受けて実施する「マダガスカルの森を守り、子どもたちに笑顔を! 里山エネルギースクールプロジェクト」。その第2回目となるマダガスカル訪問が終了しました。

今回の主な目的はマダガスカル国内に里山エネルギーの協力者を増やすこと。そのため、タイを中心に多数のバイオガスプラントを設置して来たチェンマイ大学のサッチョン教授をお迎えし、バイオガスの可能性について語りあうシンポジウムを企画しました。

日本の力で里山エネルギーをマダガスカル発展の礎に!

里山エネルギースクールで具体的な指導が始まっています。
里山エネルギースクールで具体的な指導が始まっています。

里山エネルギープロジェクトがマダガスカルで目指すのは、自然エネルギーや、暮らしから生まれる廃棄物など、身近にあるエネルギーを活用することで薪や炭の消費を減らし、それによって森林破壊を減らすことです。

その一つがバイオガスの活用。第一次産業が中心のマダガスカルには、牛や豚などの家畜もたくさんいます。その糞尿によってメタンガスを生み出し、そのガスを調理に活用してもらう。そして、バイオガスプラントの設置を担う人材を育て、マダガスカルの雇用改善につなげていこうというのが次なる目標です。そのリーダー役が帯広畜産大学でバイオガスを学んだフェトラ博士。マダガスカルの里山エネルギープロジェクトのディレクターです。

そんなミッションを抱き『チーム・マダガスカル』事務局メンバー3名は、119日に日本を出発。韓国のソウル、エチオピアのアディスアベバを経由して、10日の昼過ぎにマダガスカルのアンタナナリボに到着しました。

バイオガスのモデルプラントづくりの指導をするフェトラ博士
バイオガスのモデルプラントづくりの指導をするフェトラ博士

ホテルに荷物を降ろした後、エコロジーオンラインのマダガスカル支部を担当している「マダガスカルサービス(MDS)」の事務所を訪問。現地のメンバーと合流しました。その後、車で数分のところにあるバイオガスプラントを設置するモデル農家宅を訪ね、モデルプラント作りが進んでいることを確認。フェトラ博士がモデル農家の皆さんにバイオガスエネルギーの原理を解説しました。

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朝にホテルを出発した事業チームが向かったのは、アンタナナリボから約140km、車で3時間のところにあるソアヴィナンドリアナ。ここでは、ソーラードライヤーやモミガラのエコ燃料を始め、自然エネルギー技術を積極的に導入し、それらを地域の人たちに教え、事業を成功させているバジル氏を訪問しました。同氏とは、バイオガス事業で協力していくことを約束しました。

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宿泊地のアンペフィを出発して、サカイ県の里山エネルギースクールのロバソア小学校を訪れました。

温かく迎えてくれた校長を始めとした関係者の皆さんに対して、新しく誕生したNGO「マダガスカルミライ」と今後のバイオガス事業の構想を紹介しました。また、マンゴーやバナナを使って、前回の訪問時に寄付したソーラードライヤーのデモンストレーションを行いました。

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 シンポジウム会場のホテルに移動し、会場の確認と、ホテル側スタッフと当日の作業の確認を行いました。その後、MDSに移動し、今後の展開を協議しました。夕方には、サッチョン教授がタイから到着し、フェトラ博士が空港で出迎えました。

エコロジーオンラインの里山エネルギープロジェクト / Project Satoyama Energyでは、この活動を通して森を破壊しない「里山エネルギー」を広げるリーダーを育てていきます。彼らを中心に途上国において薪や炭を大量に消費する従来のエネルギースタイルからの脱却を促し、循環型エネルギーの有効性を広め、地域社会に森の再生を呼びかけていきます。

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