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<応援コメント> ”ウンチが地球を救う” は、世界に誇る日本の技術です。

 

何を隠そう、実は私も「ウンチが地球を救う!」派なのです。

私は土壌微生物が専門のため、自然界の様々な廃棄物でオーガニック有機肥料の製造に関わっております。

都市の下水汚泥の、ベルリン市では下水処理水の資源化にも関りました。

自然界の原料と超高熱細菌を用いて、高機能で安全、農薬の分解機能も持つオーガニック肥料『土の薬膳』まで進化させました。

地球上にたくさん存在する廃棄物の中で、オーガニック肥料製造には、「人糞」がとても優秀な原料であると断言できます。

その理由は、人間は雑食性で、牛・豚・鶏肉、魚肉、穀物、野菜、果実、茸等々、多様な栄養価の高い食物を食している唯一の動物だからです。

 

オーガニック農法に欠かせない素材としてのうんち

 

糞の質は、食べたものの質に密接に関係しております。

人の糞の成分は、水分60~65%、新陳代謝によって排出された腸内細胞15~20%、大腸菌などの腸内細菌10 ~15%、未消化の食物繊維、5%、などです。

僅かな量ではありますが、胆汁などの体内分泌液や体内毒素も加わります。体内毒素は、発酵過程で簡単に分解・消失します。

腸内細胞や腸内細菌には、とても良質な蛋白質、脂肪、炭水化物、豊富なミネラルなどが豊富に含有しております。

それに加えて土壌の成分の骨格となる腐植の原料である消化の食物繊維も豊富です。

土壌の腐植は「母なる大地」の骨幹となる物質です。

腐植は、植物の生育に必要とする土窒素、燐酸やミネラルを保持する貯蔵庫なのです。

 

”ウンチが地球を救う” 世界に誇る日本の技術です。

 

日本の人糞に関わる歴史を語りたいと思います。

江戸時代には、人糞を出す階層により糞の価値が異なり、栄養状態のよい裕福な商家や武家からの糞は、下層の町民からの糞よりも高い値段で引き取られておりました。

長屋に併設された共同便所は、肥料原料の人糞を効率良く収集するためのもので、ここから得られた人糞肥料で城下町周辺の農地は肥沃化が進み、江戸の食糧供給源となっておりました。

これが、農耕可能な平地が国土の僅か3割弱しかない狭い国土に、3千万人を超える膨大な人口を扶養できた日本独自の都市と農村の循環システムによるものです。

人糞を肥料として用いたことが確認される最初の例は、鎌倉時代に遡ります。

これ以降、都市部の人糞を農家が回収するシステムが生まれ、日本の都市は世界的にみて、清潔なものでした。

江戸末期から明治初期に日本を訪れた欧米人は、日本の都市部の清潔さに皆驚いた、との逸話が残っているほどです。

これこそ ”ウンチが地球を救う” 世界に誇る日本の技術です。

当事業に是非ともご協力をしたいと願っております。私にできることがありましたなら、遠慮ないくご相談下さい。お待ちしております。

 

金澤晋二郎(かなざわ しんじろう)

株式会社 金澤バイオ研究所 所長。元九州大学農学部教授。専門は土壌微生物、土壌生化学、環境微生物学、未利用有機物の資源化など。

2001年の九州大学で行われた「学内ゼロエミッションプロジェクト」で提供した超好熱細菌をもちいた「超高温・好気発酵法」による有機質肥料「土の薬膳」が好評だったことをきっかけに、退官2年前に株式会社 金澤バイオ研究所を設立し、土づくりに取り組む。

常時80度以上の高温で好気発酵を行う超好熱細菌を利用した「超好熱・好気発酵法」を開発し、大腸菌、害虫病原菌、寄生虫、雑草種子などを死滅させたクリーンで高品質な肥料「土の薬膳®」を開発する。その他、様々な企業や機関との共同研究やプロジェクトも手がける。

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