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【三宅島探訪記】地球の“今”を伝えるザトウクジラの歌を聴く③

4月21日、理事長他、エコロジーオンラインのスタッフが三宅島に訪問してきました。

今回が3回目のレポートです。(前回のレポートはこちら。)

三宅島レクリエーションセンター

最近日本でも広がりはじめたボルダリングにいち早く目をつけ、日本を代表するクライマーたちと作り上げたという日本最大級のクライミング施設「三宅村レクリエーションセンター」。

廃校になった体育館を再利用した施設内部は広々とした空間の中にボルダリングの壁が立ち並び、思わずワクワクしてしまいました!

 

トップレベルの選手も訪れるというボルダリング設備は難易度によって手をかける石の色が違う初心者でも安心の設計。

沖山氏のご厚意にあずかり我々も体験させてもらうことに。

 

沖山氏と理事長で記念撮影。その後、沖山氏の友人が営むレストランで三宅島の地の物を使った料理に舌鼓。

二日目が終わったのでした。

 

3日目

長いようで短かった滞在もあっという間に最終日。

最終日のスタートは巨大なクジラの骨を祭ったお社から。興味がそそられましたが、三宅島を襲った去年の台風で看板の紙がはがれてしまい、詳細はわかりませんでした。

 

お社を見終わったあと、3日目は沖山氏が幼少の頃から親しんでいるという伊ヶ谷港へ。

 

島に3つある港のうち、臨時用に作られた伊ヶ谷港は現在、ダイビングスポットとしても人気がある砂浜にもなっていますが、沖山氏が子どもの頃は砂浜ではなく一面に磯が広がっていて、サザエなどがたくさん獲れたんだそう。

大久保浜

続いて三宅島屈指の人気ダイビングスポット大久保浜へ。

火山由来の黒い砂浜と青い海のコントラストはあまりにも美しく、シーズン到来となれば一面がテントで埋まることも!

粒子が粗めの砂は歩いてみると足に心地よく響いてきます。

 

大久保浜
大久保浜

牛乳せんべい

沖山氏が「食べてほしいものがある」と一行を連れてやってきたのは三宅島名物「牛乳せんべい」を販売している岡太楼本舗という老舗お菓子屋さん。

 

思わず目を奪われる入口手前右にある牛たちは、丑年に一頭ずつ追加されているこのお菓子屋さんのシンボル。

岡太楼本舗さんの歴史が伝わってきますね...!

 

販売所兼工場になっているお店の中はなんだか歴史を感じるたたずまい。

店主さんのご厚意で牛乳せんべいを頂きながらお店の方の話を聞いていると、作って店頭にすぐ出せるこの店のつくりのおかげで、特定の日に行くと出来たての牛乳せんべいが食べられるんだとか。

 

お店を去る前、最初に建てられた一番古い牛さんに次は出来立てが食べられるように祈り、岡太楼本舗さんを後にしたのでした。

ひょうたん山

風が出てきたなか、今回の旅最後の観光スポットひょうたん山へ。

1940年の火山活動によってできたこの火口は、写真では伝わらないほど切り立った崖という感じで、強風ということもあり非常に足がすくむ思いをしました。

 

運が良ければウミガメを観察することもできるそうなので、みなさんもぜひ足を運んでみては?

 

奇跡

最後のスポットを見終えた一行は一縷の望みをかけ、昨日クジラを見たという情報があった海岸へ。

「この時期を逃すともうクジラは見られない」と沖山氏が語る中、もうあきらめて帰ろうとしたその時、

 

 

画面中央に注目
画面中央に注目

まるで三宅島を去る我々を見送るかのようにクジラが潮を吹いてくれたのです!

 

と、現地で潮吹きを見られた感動も冷めやらぬうち、船の時間が迫っていたため沖山氏がおすすめする現地商店ののり弁当で昼食を済ませたのち、港へと急いだのでした。

 

三池港

三池港に着いた我々を待っていたのは東海汽船が保有する大型客船「橘丸」。

全体が黄色い独特なデザインを担当したのは、なんとトリスウイスキーのキャラクターをデザインした柳原良平氏。

その客船として珍しい色合いは現地の人々からも愛されているんだそう。

 

乗船の列に並びながら3日間案内してくれた沖山氏との別れを惜しみつつ、橘丸に乗船し三宅島を発ったのでした。

 

 

3回にわたって連載してきた三宅島探訪記は今回で終了です。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

 

文・写真 / エコロジーオンライン編集長

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