海洋プラスチックゴミ問題で活動する環境保護団体THE OCEAN CLEANUPの調査で太平洋ゴミベルトを漂流するプラスチックゴミがどこからやってきたのかがわかってきた。
海洋プラスチックゴミの多くが河川から海に流れ出ることが知られているため、太平洋を広く漂流するゴミについても同じような組成であると考えられてきたが、今回の調査によってそのゴミの75% から86%が海洋の漁業に由来することがわかった。
具体的には漁業で使用される浮き、ブイ、ビニール枠、バケツ、かご、コンテナ、ネットなどが大半をしめる。
それらのゴミの使用国も分析されている。
日本34%、中国32%、韓国北朝鮮10%と、日本を中心に東アジアの国々が76%を占める。アメリカは7%で4位だった。
河川から排出されるプラゴミは海岸付近を漂流すること多く、ビーチに打ち上げられて回収されることもあるが、沿岸や沖合で活用される漁業のゴミは海流に乗って運ばれるため、こうした結果になったのではないかと分析している。
河川からのプラスチックゴミの流出をいかに防ぐかということも重要だが、漁業から出るプラスチックゴミをいかに減らし、海流にのって漂流しているゴミをいかに回収するか。
2050年の海ではプラスチックゴミが魚の量を越えると言われる。美しい海を次世代に残すにはあまり時間は残されていない。
THE OTHER SOURCE: WHERE DOES PLASTIC IN THE GREAT PACIFIC GARBAGE PATCH COME FROM?
翻訳・文 / エコロジーオンライン編集部