気候変動による気温の上昇で中南米に生息するチスイコウモリの活動範囲が北に伸びていることがわかってきた。
バージニア工科大学の研究チームの報告によれば、アメリカ合衆国にもその生息域が拡大し、狂犬病のような致死性の高い病原菌を媒介する可能性が高まっているという。
南米コロンビアを中心に行われたこの研究によれば過去の温暖化によって北上したチスイコウモリの生息域と狂犬病の発症との間に関係性があることがわかったという。
この問題は公衆衛生に関わる問題であるとともに、畜産業などの農業関係に大きな脅威となると警告している。
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Rabies-infected vampire bats may extend their habitat into the U.S.
翻訳・文 / エコロジーオンライン編集部